• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

軌道修正力 朝令暮改の何が悪い! 先見性など当てにならない

最終回 事業計画や予算なんかに縛られるな

  • 吉越 浩一郎

バックナンバー

2012年11月21日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長時代、社員によく「先ほどと言っていることが違うじゃないですか!」と言われたものです。

 でも、私はそんな言葉をかけられてもちっとも動揺しなかったし、朝令暮改をやめませんでした。少しの状況の変化でも「現状のままでは失敗する」と思ったらすぐに前言を撤回し、新たな方針を打ち出し続けました。

 一般的に、一度口にしたことをころころ変えるのは良くないとされています。私もそれは十分承知です。そのうえで、リーダーは必要であれば何らちゅうちょすることなく変更や修正を指示するのが当たり前だと思います。

「朝令暮改を辞さず。だが、勘や気分で態度を変えるのは良くない」という吉越浩一郎氏(写真:鈴木愛子)

 「今日の朝、こう言ったばかりなのに……。また部下から文句を言われるだろうな」などと部下の反応を気にしているようでは、変化が激しいビジネスの世界で生き残っていけません。

 だからといって、何でもかんでも前言撤回していたら、それは「ブレている」ということで、単に自分の考えを変えているわけですから、部下からの信頼が薄れていくのも事実です。

 では、どうすればよいのでしょうか。結論を言えば、常に決まったロジックに則って判断することに尽きます。

 同じようなケースなのに、その時の気分や勘でその判断が現状維持だったり、方向転換だったりしていると、部下に「上司は思い付きで経営している」と思われても仕方がありません。「この間はこう言っていたけど、またいつ言うことが変わるかもしれない」と思い、動きが鈍くなる部下も増えるでしょう。

なぜそう考えたのか、理由を社員に説明せよ

 戦略を修正する際には必ず自ら定めたロジックに従い指示を出すことを心掛けるべきです。そうすれば、部下も上司の意図するところを徐々に理解するようになります。

 やがて「なるほど。こういうことだから急きょ予定を変える判断を下したのだな」と朝令暮改を前向きに受け止める空気が社内に醸成されていくはずです。

 新しい事実が分かり、判断の前提となる状況が少しでも変わったら、ためらうことなく判断を変える。これは“正しい朝令暮改”というべきものでしょう。

「吉越浩一郎の「嫌われたくないならリーダーを辞めちまえ!」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授