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“消費期限”と”賞味期限”なんでこんなにわかりにくい?

  • 田代 真人

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2012年11月30日(金)

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 加工食品の賞味期限の見直しが始まっている。包装技術の進歩により、いままで以上に賞味期限を延ばせるようになったのがその理由。また、昨年の東日本大震災の影響で長期保存できるものへのニーズが高いという側面もある。いずれにしても保存料など添加物に頼る方法でないのであれば、無駄も少なくなり喜ばしいことである。

 しかしこれは賞味期限の話。そのほか似たような表現に消費期限というものがある。以前紹介した「糖質オフ」と「糖類オフ」のように、相変わらず業界は生活者が混乱を招きやすい表現を使用している。

「しょうひ」と「しょうみ」が混乱の理由

 そもそもこの2つの表現は、表示ルールとして2003年7月から取り入れられている。それ以前は、「消費期限」のほかに、食品衛生法とJAS法でそれぞれ「品質保持期限」と「賞味期限」が定められていた。この2つが「賞味期限」と統一され、「消費期限」と「賞味期限」となったわけである。

 2003年以前では、製造年月日のみの表示も可能だったが、それだと製造年月日を見ただけで食品ごとにどのくらい日持ちするかがわからず、かえって返品や廃棄を増大させてしまうという理由で期限表示をおこなうようにした。

 とはいえ、食品衛生法とJAS法では表現が異なっていた。そこで、当時の「食品の表示に関する共同会議委員」の方々が、食品衛生法とJAS法での期限表示がほぼ同じ意味なのに違う言葉を使用しては消費者が混乱するとして、議論を重ね表示の統一を決めたわけだ。がしかし、惜しいことに最後の最後に表現を考慮しなかったことが、多少の混乱を招くことになっている。

 なぜわかりにくいか?

 最大の理由は「消費」と「賞味」が韻を踏んでいるということだろう。音楽では韻を踏むことは歌詞を印象づけ、リズムに載せるのに効果的だ。だが呼称に関しては、間違われる要因になる。

 議事録によると「品質保持期限」と「賞味期限」を統一する際の理由の一つに「文字数が少ない」ということも挙げられていた。そこまで考えるのであれば、なぜ「しょうひ」と「しょうみ」を発音すればわかりにくいということに想いが至らなかったのだろうか。「ひ」と「み」も両方とも母音が「い」なので、余計に混乱を招く。

 表示することが優先されて、伝えることが二の次になってしまったのだ。

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