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株バブル崩壊と共に萎む中国人の夢

上海指数2000割れが発する警告

2012年12月4日(火)

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 出張などで中国に行った際、スーパー巡りと並んで楽しみにしているのが証券会社の店頭を見て回ることだ。

 2007年から2008年にかけ中国株がバブル最盛期だったころに店頭をのぞくと、昼休みに抜けてきたであろうショップ店員やコック(白帽子に前掛け姿)、おじいさんやおばあさん、主婦、そして一見して分かる農村からの出稼ぎ労働者がずらりと並んでいた。

 店舗は大きな株価ボードに加え、株価チェックや取引ができる電子端末を10~30台据え付けているのが一般的だ。皆、一心不乱に端末を操作し、知り合いと売買のタイミングを話し合っていた。

 口座開設を受け付ける有人の窓口もあって、店舗の外にまで列が続くほどだった。店の外には株式評論家と称する人たちが机を出し、株式必勝法のレジュメを売ったり講釈を垂れていたりしていた。「先進国では株式市場の時価総額とGDP(国内総生産)が概ね同じ水準にある。中国はまだ半分。つまり、中国株は倍になっても不思議じゃない」という解説を今も覚えている。

 すぐ側では端末の空きを待つ顧客たちが賭けトランプで時間をつぶしていた。携帯電話やスマートフォンによる売買が盛んになる前の光景だったのかも知れない。

投機を好む理由とは

 中国人は「山っ気」が強いとされる。つまり、投機を好む。

 周囲を見る限り、確かにそんな印象はある。証券口座の数は1億7000万(休眠口座を除くと1億4000万)を超えた。最盛期の売買代金は米国に次ぐほどだった。

 だからといって、個人的には「中国の人は株式投資のリスクを恐れない」「むしろ破れかぶれだ」などと言うことはできない。健康保険も、年金も、失業時の手当も貧弱な中国で、おカネのない暮らしは本当にみじめだ。

 いくら賃金が上昇していると言っても、中国では普通に働いていてはなかなか裕福にはなれない。資産を築くには官僚や政治家になって既得権益にあずかるか、起業して立志伝中の人物になるか、株や不動産で一山当てるかだ。要は、それ以外に貧しさから抜け出す方法がなかなかないのだ。

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「株バブル崩壊と共に萎む中国人の夢」の著者

張 勇祥

張 勇祥(ちょう・ゆうしょう)

日経ビジネス記者

2012年から日経ビジネスの記者。転々と部署を異動してきた器用貧乏。それでも、何とか中国経済はモノにしたいと願う中年記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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