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ああ、知らぬ間に、自社ブランドが中国で商標登録されていた

クリエイター企業の法律活用とリスクヘッジ手法-中国での知的財産権の奪還

2012年12月5日(水)

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 日本の正月の風物詩である「福袋商戦」であるが、アジアの漢字文化圏の国において、あえて『福袋』という商標登録をしたことがある。一般名称として『福袋』がその国に浸透している場合、商標として登録できないことも多いのだが、まだまだそこまで『福袋』文化が浸透していなかったようで、出願段階で却下されることはなかった。

中国での知財管理は細心の注意をもって戦略に基づき対処する

 もし仮に他社に『福袋』の商標登録をされてしまうと、『福袋』と銘打っての販売ができないばかりか、タグ等に『福袋』の記載がある場合、権利者から商標侵害として賠償請求されてしまうこともある。逆に、商標登録がなされればライセンスビジネスとして活用できる。例えば、海外進出予定の日本の企業をとりまとめ福袋商戦スキームを作り、海外展開で自社が有利な戦略をとることもできるのだ。このように海外での知的財産管理については着目すべき点が多い。

自社ブランドが知らぬ前に中国で商標登録されていた

 以前、中国のとある悪徳商人に自社ブランドの中国商標を先行登録出願されてしまったことがある。いわゆる、商標冒認出願の問題だ。模倣品は、権利化がなされている状況で他者が勝手に使用するケースであるが、他人に権利を先取りされてしまうケースは模倣品よりも深刻な問題である。小遣い稼ぎのために海外有名ブランドを自国で登録してしまうという事件はよくある話だが、ブランドビジネスをおこなっている当事者にとっては死活問題だ。海外事業展開が視野に入ってから、現地の商標登録について検討する日系企業は多いが、実はこれでは遅いのである。

 とはいえ、自社がまだ中国でビジネス展開をしていない段階では、商標出願にコストを割くことは躊躇され、出願する商標及び出願範囲(分類)を決めることは困難である。さりとてこのまま商標を見ず知らずの者に押さえられてしまうと、その人間から法外なライセンス料を先々請求されかねない。

 更に按配のよくないことに、商標を持っていない場合、当該ブランド品を中国では販売できなくなるだけでなく、中国においてはブランド名を冠した商品の生産もおぼつかなくなるという深刻なリスクも内在する。海外でのブランドビジネスの場合、商標の問題は根幹に関わるだけに本当に恐ろしい。日系の商社での事例であるが、中国市場に進出すべく各社ブランドが集まるEコマースモールを開設しようとした矢先、中国での商標登録で問題が生じている日系ブランド企業がいくつか発覚し、モール開設直前にして泣く泣くそれらのブランドとの契約を白紙に戻したという話を聞いたことがある。

手探りでも自ら解決する、覚悟を

 こういった状況の中、中国での商標問題を解決する際に痛切に感じたことは「手探りでも自ら解決するしかない」ということである。日本国内の弁護士は現地の提携事務所との仲介をするだけで法外な費用をチャージしてくる。また、日本在住の弁護士では現地の知識もすぐに陳腐化してしまい、尋ねている端から疑問点が生じ、その解消も遅遅として進まない。

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