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2012年、さらに儲かるビジネスになったメジャーリーグ

進化するチケット販売、放映権契約も絶好調

2012年12月7日(金)

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 前回はお隣韓国プロ野球の現況を中心に見てきました。今回はシーズンが終了してさまざまなレポートが出てきた2012年のMLBをビジネスの視点から見ていくことにしましょう。

 結論から言うと2012年のメジャーはさらなる成長の年となりました。

観客動員過去5年で最大の7500万人を達成

 スポーツビジネス・ジャーナルのレポートによると、2012年のMLB観客動員数は7500万人で前年比2%アップ。この5年間では最高の数字を記録しました。増えた要因としては、ワイルドカードでのディビジョンシリーズ進出を争うチームを2チームにし、ワイルドカードゲームという新たな試合を増やしたこと。さらにワシントン・ナショナルズなどこれまで下位にいたチームが躍進し、ポストシーズンゲームに進出したことで地元が沸き、動員を大幅に増やしたことなどが挙げられています。

 この連載でMLBの徹底した戦力均衡、フランチャイズ移転などを含めたチームの適正配置を優れたビジネス戦略として取り上げてきましたが、まさにそれが実証された2012年と言えるでしょう。

 観客動員増の要因の1つに挙げられたナショナルズは、2005年にモントリオール(当時の名称はエキスポズ)からワシントンD.C.に移転。移転前の2002年には深刻な経営危機からオーナー不在となり、MLBが1億2000万ドルで権利を購入してリーグが管理するいわば本当のお荷物球団でした。それをMLBは2005年にフランチャイズ移転して観客動員を増加させ、2006年には新たなオーナー(ワシントンの不動産会社グループ)が球団を買い取るまでに経営を安定化させます。

 ちなみにリーグから新オーナーへの売却額は4億5000万ドルと報じられていますから、リーグとしては移転によって球団の価値を上げ、充分な売却益を得たことになります。そのお荷物球団が今年は地区優勝、そしてディビジョンシリーズにまで進出したのです(本当にあと一歩でワールドシリーズ進出を逃しましたが)。

 経営危機に陥った球団をリーグが支えようと動き、そして実際に支えることができたのは、リーグとしてベースボールをどうするか、ビジネス価値をどう高めるかを考えるリーグビジネスの存在が根底にあるのは言うまでもありません。

 現状を良しとせず常に新しい何かに挑戦してリーグ改革を行うMLBは、2013年シーズンから年間を通じてのインターリーグ(交流戦)を実施するという新たな取り組みを行います。ナ・リーグ中地区のヒューストン・アストロズが来季からア・リーグ西地区に移動することで全6地区が5チームになることによって実現しました。

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「2012年、さらに儲かるビジネスになったメジャーリーグ」の著者

並木 裕太

並木 裕太(なみき・ゆうた)

フィールドマネージメント代表取締役

2000年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社後、最年少で役員に就任。2009年株式会社フィールドマネージメントを設立。日本一の社会人野球クラブチーム「東京バンバータ」の球団社長兼GMも務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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