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「可視化というマジック」

  • 深田 浩嗣

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2012年12月11日(火)

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 ゲーミフィケーションの実践例として注目されているウェブサービスの1つに、「イングリッシュ・セントラル」という英語学習サイトがあります。まずはこのサイトの紹介を通じて、ゲーミフィケーションにおける「可視化」の重要性を理解していただきたいと思います。

イングリッシュ・セントラル

 トップ画面をご覧いただければお分かりの通り、このサイトには「アカデミック」や「ビジネス」、「メディア」などのジャンルごとに、数千タイトルのビデオが用意されています。そして、ビデオの中で使われる英会話の難易度に応じて、それぞれのビデオにポイントが設定されています。

 イングリッシュ・セントラルは利用者がビデオを視聴した後、字幕に従って同じ文章を声に出して読み上げるという学習の流れになっています。利用者がマイクに向かって文章を読み上げると、サーバー側が発音やアクセントの正しさを自動判定し、得点が表示されます。インターネットの双方向性を利用し、リスニングだけでなくスピーキングの能力を磨くこともできる、とても良く作られたサービスです。

 例えば750ポイントのビデオの場合、発音テストの得点は750ポイントを満点として計算されます。ビデオごとに参加者の得点ランキングが表示されるため、利用者は同じビデオの発音テストを何回も繰り返すことで、より高い順位を目指すことができます。あるいは、ほかのビデオをたくさん視聴して、一定期間中に獲得したポイントのランキングで上位を目指すことも可能です。

 学習系のサイトでは、自分の学習の進捗状況が把握できるかどうかによって、利用者のモチベーションは大きく左右されると言われます。イングリッシュ・セントラルではビデオの難易度が一目で分かる上に、それぞれのビデオごとに発音が採点されるため、利用者は自分の能力が高まっていることを実感しやすくなっているのです。

見える化によって人は変わる

 ここまでの話をお聞きになると、「何だ、ゲーミフィケーションってその程度なのか」とお感じになったかも知れません。

 確かに、本来のゲームの世界では獲得ポイントや各種の能力、経験値などの数値は見えるのが当たり前で、そうした前提の上に、参加者を夢中にさせる様々な創意工夫が凝らされています。時には敵の能力を見えなくすることで、ゲームに意外性を持たせるなど、高度なテクニックが駆使されることもあります。

 しかし、我々の日常生活においてはそもそも、日々の行動履歴を可視化する仕組みはありません。こうした状況では、ゲームにおける獲得ポイントや経験値に相当する数値を目に見えるようにするだけで、人間の気持ちに刺激を与えることができるのです。

 とてもシンプルな例が、万歩計です。万歩計を着けることによって、人は普段、自分が何歩歩いているのかを初めて知ることができます。そして日々の歩数が把握できるようになれば、多くの人は「明日は今日よりもっと多く歩いてみよう」と思うようになるでしょう。

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