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「反日教育? う~ん、受けた覚えがないんですが…」

日中の若者ディスカッション(後編)

2012年12月10日(月)

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 私の友人の日本人大学生と中国人大学生を引き合わせ、お互いの「先入観」をぶつけ合い、それを通してよき友人になって欲しい。そんな老婆心(?)で始めた上海でのディスカッション。彼らの会話を、前回に引き続いてお送りする。

日本人男子Aくん(1989年生まれ):江沢民の出身大学である上海交通大学修士過程に在学中。地方都市の出身で、今年、都内の大学を卒業して上海に留学にやってきた。父親は北京に駐在中のビジネスマン。日本人としては、中国とかなり縁のある一家の出身だ。
中国人男子大学生のBくん(1991年生まれ):中国でベスト5に入る復旦大学で学ぶ。専攻は理系。日本に10カ月交換留学した経験あり。
中国人女子Cさん(1991年生まれ):Bくんと同じく復旦大学で学ぶ。文系。日本語とは関係のない学科であり、日本のことに詳しいわけではないが、一度だけ日本に旅行に行ったことがある。
Bくん、Cさんとも上海市内の出身で、何不自由なく育った「都会っ子」的な雰囲気が漂う学生さんたちだ。

ちょっと不思議? ニッポンの子育て、恋愛、結婚、仕事

N:日本に留学経験のあるBくんは、日本で不思議に思ったことがあったんだって?

中国人Bくん:はい。最初のほうでもちょっといいましたけど、日本人の人間関係についてですね。ちょっと希薄というか…。日本人の意識の中には「人に迷惑をかけてはいけない」という観念がすごくあると思いました。

 留学先の日本人の先生から聞いた話ですが、あるリストラされた男性が再就職できないので、妻子と別居して一人暮らしをするようになったと。すぐ近所に住む妻子とは10年間一度も会わなかったそうです。理由は、子どもが学校でいじめられるし、妻にも迷惑をかけるからだって。しかも、一度も会わないのに、その男性はアルバイトしたお金を妻子に送っていたとか。

「日本人は家族なのに遠慮し合うのか?」

中国人Bくん:この話にはすごくショックを受けました。ここまで極端でなくても、日本人から「家族には迷惑をかけられない」という話は聞いたことがあり、びっくりしました。それはあまりにも水臭いじゃないですか。中国人だったら、「家族の中ならどんな苦しいことも分かち合うのが当然だ、だってそれが家族なんだから」という意識がすごくあるので。

日本人Aくん:Bくんがいっていることもわかるんだけど、日本人は他人だけでなく親に対しても一線引いている部分があるというか、改まって礼を尽くしたいという気持ちがあるんですよね。「大学を出してくれて、ここまで育ててくれてありがとう」、という。自分も一人前になったら親の面倒を見たいという気持ちもあるし。

N:私も日本人だからAくんの気持ちがわかる。家族であっても、迷惑かけたくないという気持ちはあるね。日本の親はたいてい、子どもには子どもの人生を歩んでほしいという気持ちがあるんじゃないかしら。親は親、子どもは子どもというような。老後は自分の子どもの世話になりたくないと思っている親は日本ではけっこう多いと思うよ。

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「「反日教育? う~ん、受けた覚えがないんですが…」」の著者

中島 恵

中島 恵(なかじま・けい)

ジャーナリスト

1967年、山梨県生まれ。1990年、日刊工業新聞社に入社。退職後、香港中文大学に留学。1996年より、中国、台湾、香港、東南アジアのビジネス事情、社会事情などを執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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