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「ファンドレイザー」というお仕事II

元コンサルタントが年収半分になってもNPOで働く理由

2012年12月17日(月)

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 以前、当コラムでNPO(非営利団体)のファンドレイザー(資金調達担当者)について紹介した(関連記事「ファンドレイザー」というお仕事)。その仕事は一般企業の営業やIR(投資家向け広報)に通じる。自分たちの活動の意義を広く外部に理解してもらい、個人や団体から寄付金を募る。CSR(企業の社会的責任)活動の一環として寄付を検討する企業を回るのもファンドレイザーの役目である。NPOの資金調達といえば、街頭募金のような地道な活動を連想する人が多いかもしれないが、法人営業や消費者向けのマーケティングに近い。

 だから、企業での営業経験を持つ人がNPOに転ずれば活躍するだろうし、NPOのファンドレイザーとして経験を積んだ人が企業に営業、マーケティング担当者として中途入社するということがあっても良い。事実、欧米では著名NPOのファンドレイザーはキャリアステップにつながる人気職種の1つになりつつある。ただ、日本はそもそも人材の流動性が高くない。ファンドレイザーという職種の知名度も低く、企業の人事担当者もその中身を知らない。

結婚前にNPOに転職

 NPO法人「かものはしプロジェクト」の日本事業統括、山元圭太氏はそういう意味では珍しい転職経験の持ち主である(かものはしの活動や代表の村田早耶香氏の経歴については、日経ビジネス6月4日号「旗手たちのアリア」をご参照ください)。大学時代はスリランカやフィリピン、バングラデシュで低所得者層向けの住宅を建てるボランティアに従事していた。

 卒業後も国際的なNPOで働く将来を描いていたが、就業したこともないままでは役に立たないだろうと冷静に判断。就職活動では「3年間だけ修行のために働かせてください」と面接で伝えて、コンサルティング会社に入社している。

 実際にはそこに5年いたが、チームを率いる経験も積めたことから転職を決意。すぐにかものはしの求人情報を目にした。2002年創立のかものはしはカンボジアで児童買春を防ぐために「雇用創出」「警察支援」「孤児院支援」といった活動に取り組んできた。山元氏は創始者である代表3人とは同世代で、ベンチャー企業のような若々しいNPOであったこと、ミッションに共鳴したことなどの理由から迷わず応募。かものはしに入れなければ、自らNPOを立ち上げることも視野に入れていたという。

 ファンドレイザーである山元氏は後方支援の役割を任されている。かものはしではファンドレイジング(資金調達)を「フレンド・レイジング」と呼んでいる。単純に活動に必要なカネを集めるのではなく、志をともにする仲間を増やしたいという思いからだ。現在、支援者2500人、法人会員およそ100社、ボランティア250人に支援の輪は広がっている。近年は寄付などの収入が1億円を超えている。

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「「ファンドレイザー」というお仕事II」の著者

上木 貴博

上木 貴博(うえき・たかひろ)

日経ビジネス記者

2002年に筑波大学を卒業し、日経BP入社。「日経ビジネス」「日経情報ストラテジー」「日経マネー」編集部などを経て、2016年4月から現職。製造業を中心に取材中。趣味は献血(通算185回)。相撲二段。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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