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笹子トンネル事故が突きつける「経済合理性の盲点」

2012年12月14日(金)

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 「経済的合理性」と言う言葉をよく聞きます。どんな意味でしょうか。都合のいい言葉として、使っていないでしょうか。間違った決定を下していないでしょうか。

 12月2日、高速道路であってはならない事故が起こりました。そこに、経済的合理性は、正しく判断されていたのでしょうか。誰かが責任取れば、解決するのでしょうか。

 私たちは、今回のことから、経済的合理性の盲点に気づかなければなりません。共事事業の問題と片づけるのではなく、経営上の問題点でもあります。階層型業務分担にありがちな盲点について、述べたいと思います。

「経済的」とは利益ではない

 「経済的」を利益と勘違いしている人がおられます。簡単に言えば、儲かるか儲からないかという観点です。利益を圧迫するような決定は、「経済的合理性」に欠けると言うのです。経営判断において、経済的合理性を、利益からでないと決定できない人は、残念ながら、経営的視野が狭いとしか言えません。

 当然のことながら、企業には営利目的がありますから、利益追求は間違っていません。利益を最大化するコトは、経営者として重要なタスクです。奉仕的な活動、還元的な活動を行っている組織でも、資産を切り崩して活動するコトは、避けるべきです。

 ただ、経済的合理性で言う意味は、もっと大きなことなのです。目先の利潤のことではなく、投資的な視野が入ってきます。投資するモノと得られるコトとの関係です。得られるコトは、効果です。知名度であったり、信頼であったり、安全であったりもします。それは、間接的に、長期的に売り上げに換わっていくものです。

 大切なのは、その範囲です。どの範囲まで考えるかです。境界線があいまいなままで「経済的合理性」を議論するのは、間違っています。利益追求と混同している会話は、正しい決定はできないでしょう。視野が広ければ、それに応じた指標になってきます。

「笹子トンネル」に学ぶ経済的合理性

 2012年12月2日午前8時に「笹子トンネル」の天井版崩落事故が、発生しました。老朽化だから仕方がないのか、維持管理の怠慢なのか、どちらでしょうか。言い換えれば、崩落は防げなかったことなのか、防げることだったのかです。はっきり言えることは、材料劣化、老朽化は、防ぐことができないということです。

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「笹子トンネル事故が突きつける「経済合理性の盲点」」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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