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米国豆腐シェアNo.1の「超意外」な企業

「7種類の豆腐」が米国人を魅了

  • 佐藤 央明

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2012年12月19日(水)

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 今から約30年前、ある食品メーカーの社員が、米ロサンゼルスに降り立った。日本ではNo.1ブランドになっている自社商品が米国でも売れるのか、その感触を確かめるためだ。その会社は30年後、当初の想定とは全く異なる、思わぬ形で米国No.1のメーカーとなった――。

 ハウス食品と聞いて、カレーを思い浮かべない日本人はいないだろう。同社は米国でカレー事業を広めるために1981年、ロサンゼルスに営業所を設立。同地での情報収集をスタートさせた。83年にはカレーを提供するレストラン事業を開始し、実店舗をオープン。現在も同市内のリトルトーキョーなど西海岸に11店舗を運営しており、2011年12月期の売り上げは約10億円。今期も増収を見込み、「ジャパニーズカレー」は米国にも着実に根づいている。

 ただハウスは同じ1983年に、もう1つ布石を打っていた。それはカレーとは似ても似つかぬ「豆腐」だ。同年にスタートさせた豆腐事業の現在の売り上げは、2011年12月期で45億円。今期は前年同期比116%の52億円を見込み、同社の海外事業において一番の柱になっている。

 同社はなぜ、米国で“畑違い”の豆腐を売り、そして成功できたのだろうか。

米西海岸で圧倒的なシェア

 ロサンゼルスは古くから日本人が入植し、前述のリトルトーキョーなど日本人コミュニティーを築いてきた街だ。ハウスが目をつけたのは、1947年にハワイ出身の夫妻がダウンタウンで営んでいた豆腐工場だった。ハウスとこの豆腐工場が50%ずつ共同出資をして、同社の米国豆腐事業は始まった。

 ほとんど知られていないが、ハウスは日本でも“豆腐”を売っている。72年にパウダー状の大豆とにがりをセットにして、自分で豆腐を作るタイプの「ほんとうふ」を発売。実は今でも同社ホームページで売られている超ロングセラー商品だ。日本には中小企業を守るための「分野調整法」があり、大規模に豆腐事業を展開することはできないが、ハウスは豆腐で“地の利”があった点も、米国豆腐事業を後押ししたといえる。

 豆腐事業は順調に成長を続け、93年にはハウスが増資をして100%子会社に変更。ダウンタウンの工場が手狭になったため、97年にはロサンゼルス郊外のオレンジカウンティに新工場を立ち上げた。こうして同社は米国の西側で圧倒的なシェアを誇る一大豆腐メーカーへと成長する。

 西側は制覇できたが、ここで豆腐ならではのハードルが立ちはだかる。日持ちの問題だ。

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