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潜入!日産のR&D総本山

科学はセンスを超える?製品開発の新潮流

2012年12月20日(木)

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 製品開発は、アートに似た作業となりつつある。見たり使ったりしていて感じる、得も言われぬカッコ良さや気持ちの良さ。それを実現した製品が、ヒットする時代になった。米アップルのiPhone、英ダイソンのハネのない扇風機――。ヒット製品の数々を見ていると、そう感じざるを得ない。

 「技術のコモディティ化が進み、製品の差異化が難しくなってきた。だからこそ、技術をうまくまとめあげ、デザインと使いやすさを両立することが重要になってきている」。取材をしていても、こんな発言を聞くことが多い。

 全く正しいと思うのだが、実現するにはどうしたら良いのか。仮に自分が製品開発担当者やデザイナーだったとして、「高級感があってカッコ良いデザインの製品を実現して欲しい」と求められたら、途方に暮れてしまうと思う。

 デザインや質感、使いやすさなどに対する感じ方は、人それぞれだ。そのため、センスの良し悪しといった曖昧な感覚に頼らざるを得ない面はどうしてもある。

 だが、それだけでは目隠しをして手探りで道を進むようなものだ。数年単位の期間をかける自動車や電機製品の開発に失敗は許されない。一部の人のセンスに頼り切る体制を作ってしまったら、それは経営とは言えず一種の思考停止だろう。だが、別のアプローチで製品を研ぎ澄まそうとしても、前述の通り手がかりが少なく普通の人は途方に暮れるだけ。かくして話は堂々巡りとなる。

カギは科学的アプローチにあり

 この記事を執筆しようと思ったのは、問題を解くためのヒントが、ある取材を通じて少し見えた気がしたからだ。日産自動車の秘中の秘とも言うべき技術を開発している、先進技術開発センター(NATC)の内部取材だ。

 NATCでは「ヒトを科学する」というコンセプトを掲げている。「そもそもなぜヒトがある製品や素材に触れた時に、気持ちいいと感じるのか。それを指標に基づいて分析している点に関しては、競合他社と比べても一日の長があると自負している」と、NATCに籍を置く要素技術開発本部内外装技術開発部の藤本直也部長は説明する。

 指標があればセンスの良し悪しといった感覚的なものではなく、明確な数字を目指すことが可能になる。製品を磨き上げる方向性が見えやすくなりそうだ。

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「潜入!日産のR&D総本山」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官