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「言われたことばかりではなく、自分で考えろ!」と言う上司がダメな理由

考える部下が「育つ」環境を整える「Why型指導法」

2012年12月26日(水)

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 「少しは自分の頭で考えろ!」
 「言われたことだけじゃなくて、考えて仕事しろ!」

 おそらくマネジャーの皆さんなら、こんな言葉を一度や二度は(いやもっともっと)部下に投げかけたことがあることでしょう。この台詞はいったい、日本中の部下と上司の間で毎日何千回繰り返されていることでしょうか。

 単なるうさ晴らしで言っているのならともかく、もしマネジャーの皆さんが部下には自分で考える習慣を付けてほしいと本当に願っているのであれば、この言葉は部下の成長には何の効果もないということを知るべきでしょう。なぜなら、「頭を使う」とか「考える」という行為は、「走る」や「投げる」という行為とは違って、目に見える行動ではないからです。

 走るや投げるといった目に見える行動であれば、「これが投げるということだよ」と自らの体を使って示すことができます。ですが、考えるという行為は、目に見える行動ではありません。しかも現在その部下が自分で考えることができていないことも考慮すると、いくら口頭で「自分の頭で考えろ」と注意したとしても、自分の頭で考えるという概念そのものが部下に理解されない可能性があります。

 では、どうすれば自分の頭で考えるという概念を、うまく部下に伝えることができるでしょうか。そのためにまず必要なことは、「思考停止」の状態と「頭を使っている」状態との違いを、具体的に示していく必要があります。

「目的」と「原因」を意識させる

 まず最初に、日々の仕事をする上で「考えて仕事をする」とはどういうことかを考えてみましょう。ここでは「考えないで仕事をする」とはどういうことかを考える、つまり裏返して考えるというアプローチを取ります。

 「何も考えていない」仕事のやり方とは、具体的にはどんなものでしょうか。おそらく皆さんが冒頭のような言葉を部下に投げたくなるのは、以下のような場面ではないでしょうか?

  • お客様や社内の他部門から頼まれた仕事を、十分に解釈せずに「そのまま」実行してしまったとき
  • 「例えばこんな風にやったら」というアドバイスの「例えば」を、「そのまま」何の工夫もなく実行したとき
  • 1つのことを依頼したら当然それに続く「次の手」も打っているかと思っていたら、依頼したことだけを「そのまま」やって終わったとき

 思いつくままに例を3つ挙げましたが、どれか1つは思い当たるという方が多いのではないかと思います。これらの例に共通するキーワードは「そのまま」です。つまり「考えていない」とは、指示されたこと、見せられたことをただそのまま実行に移すだけで、誰も直接は口にしたり表現したりしていない「その先」を見ていないことを意味します。つまりその逆の「考えて仕事をする」とは、指示されたこと見せられたことの「先」や「背景」に思いをめぐらせるということです。

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