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時給150ドルのフリーランスになれるか

クラウドソーシングが仕事の常識を壊す

2012年12月28日(金)

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 「クラウドソーシング」という言葉をご存じだろうか。インターネットを介して不特定多数の人々を対象に仕事を発注すること意味し、日本でもその仲介を事業にする会社が出てきた。クラウドワークス、ランサーズといったベンチャーだけでなくヤフーも参入を決めている。

クラウドソーシングのサービス提供により米国で急成長するオーデスクのゲーリー・スワートCEO(上)。同社には、160カ国から270万人のフリーランスが登録しているという(写真:林幸一郎、以下同)

 2013年1月7日号特集「幸せな資本主義」の取材で、クラウドソーシングのサービス提供で急成長している米国の最大手「オーデスク」、そして「イーランス」という2社を取材した。そこで見たのは、インターネットの普及で情報が組織や国境を飛び越えたように、仕事も従来の壁を乗り越えている姿だった。フリーランスとして働く個人が、簡単に世界中から仕事を獲得している。実績が評価されればすぐに給料も上がる。会社員が直面する社内のポスト不足や年功などとは全く関係ない。

 クラウドソーシングの仕組みは次の通りだ。仕事を発注したい個人や企業が、オーデスクやイーランスのような仲介会社のウェブサイトに「求人」を出す。それを見たフリーランスが受注の希望を出すと、メールやチャットなどで「面接」する。仕様や納期などの条件で両者が合意すればそこで仕事が発注される。

オーデスクと同業で、「日本は市場の拡大が見込める」と話すイーランスのファビオ・ロサッティCEO

 仕事が完了し納品が済めば、報酬の支払いとなる。発注者が仲介会社を通してフリーランスに渡す。その際、仲介会社が一定割合を手数料として受け取る。報酬総額の10%程度が多いようだ。個人が発注者になるケースもごく普通にあるので、支払いやすいようにクレジットカードでの決済も用意している。

 米国のクラウドソーシングでは報酬は時給で支払われるのが一般的だ。発注者からすると、本当に約束通りの時間をかけて仕事をしているのかが気になるところ。そこでフリーランスが仕事に使うパソコンに独自のソフトウエアをダウンロードさせ、定期的に発注者がパソコン画面をモニターできるといった工夫をしている。いつまでもパソコンに同じ画面が映っている場合はサボっていると判断されるわけだ。オーデスクの場合は1時間に6回確認することができる。実際には確認する側も手間になるので、常に「監視」しているわけではないらしい。あくまで「抑止力」としての機能だという。

 フリーランスにとって重要なイベントは任務完了後に訪れる。発注者が自分への評価を下すからだ。それは仲介会社のウェブサイトに掲載している自分のプロフィール欄に書き込まれる。コミュニケーション能力や成果物の出来などについてのコメントとともに5段階の総合評価が与えられる。

15ドルの時給がわずか1年で99ドルに

 仕事を出す側からすると、できるだけ評価の高い人に頼みたいもの。だから、ここで高い評価を得たフリーランスは発注者の目に留まりやすくなる。また、高評価は報酬アップに直結する。わずか1年で時給を15ドルから99ドルまで上げた例もあるという。時給はフリーランス自身で設定するが、評価が伴わなければ受注できなくなる。当然ではあるが仕事の手は抜けない。

 ここまでお読みいただいて、現実味を感じない方がいるかもしれない。「クラウドソーシングの対象は、ウェブ制作といったIT(情報技術)系の仕事やデータ入力などの単純作業にとどまる」と。

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「時給150ドルのフリーランスになれるか」の著者

細田 孝宏

細田 孝宏(ほそだ・たかひろ)

日経ビジネス 副編集長

1995年早稲田大学卒業。日経BPに入社し、日経ビジネス編集に配属される。日経アーキテクチュア編集、日経ビジネス・ニューヨーク支局長などを経て現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長