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『リーダーや経営者に必要な資質』で誰も指摘しないもの

2012年12月26日(水)

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 リーダーや経営者に必要な素質は何か? この類の質問を受けることがよくあります。それは僕が面白法人を経営しているからというのもあるからでしょう。このリーダーに必要な素質については、いろいろな人がいろいろな見解を持っており、書籍や雑誌でもよくとりあげられるテーマです。

 この質問への解を考えていく中で、意外とみんなが重要性に気がついてないけど、結構重要で必要なんじゃないかとふと思った素質を見つけました。

世界に対して善なる見方ができるか

 それは、「世界に対して善なる見方ができる」こと。それが、社会をより良い方向に変革する真のリーダーの資質なのではないか?ということです。

 これを単に性悪説ではなく、性善説である。と書いてしまうと非常に単純な話になってしまうのですが、もう少し詳しく書かせてください。

 そもそもリーダーや経営者という立場にいると、何が正しくて何が正しくないかがわからなくなるようなケースにはかなりの確率で出くわしますし、人間を性善説と性悪説との両方の視点から見なければならない機会は多々あります。

 つくづく人の温かさに感動することもあれば、人は残酷なものだと思うこともありますし、良いケースも悪いケースも、自分の常識や想像を超えた人に出会うことの繰り返しで、人間に対する洞察の幅を広げていくことになります。また、人は自分の価値観というフィルターを通してでしか世界を見ていないのだということも否応なく体験させられます。

 例えば、会社の中のことで言えば、仲間の評価でそれはよくわかります。評価する人が変われば評価は一新されますし、あれほどくすぶって評価されなかった人間が、部署が移動し評価される上司の下で突然活躍し出すなんてことはしょっちゅうあります。

 また、会社が今どんな状況なのか?という見方を聞くと、自分の調子がいい時は会社も絶好調に見える、調子が悪い時は会社の問題点ばかりが目につく。同じ時期なのに180度異なり、ここまで人によっていうことが違うのかと驚かされます。

 例えば、社員に「みんな、ヤナさんの悪口を言っていますよ」と言われたこともあれば、「みんな、ヤナさんが好きなんですよ」と言われることもある。きっとその人にとっては、そのように世界が見えており、どちらもその人にとっては真実です。

 そして、傾向値として人は自分と近い価値観の人といるのが居心地いいので、同じ世界の見方をしている人間と集まります。

 あるいは近い価値観の人間がいないときは、勝手に誰かをそういう価値観をもっている人に仕立てあげてしまうか、時には架空の話をつくりあげてしまうことすらあります。

 ただ、それは本人にとっては、架空でもなんでもなく、その人の今まで生きてきた世界の価値観では普通に起きていることです。誰にでもあることだと、自然なことだと思っているでしょうし、無意識に行っていることだとも言えます。

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「『リーダーや経営者に必要な資質』で誰も指摘しないもの」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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