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真下は“炎の海”? 東京スカイツリー周辺に残る大規模延焼火災への不安

ええっ、思わぬ“取材拒否”に一同ガックリ・・・

2013年1月7日(月)

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 1923年9月1日の関東大震災で、火災による多数の犠牲者を出したことで知られる本所の陸軍被服廠(ひふくしょう)跡。現在は東京都墨田区の「横網町公園」に名称を変え、震災の爪痕を後生に伝える場として知る人ぞ知るスポットとなっている。だが、関東大震災から89年が経過した今日でも、周辺には火災延焼リスクが指摘される木造密集地域(木密地域)が存在し、発生が予想されている首都直下地震において大きなリスクをはらんでいる。

 この地域に建てられた、“新しい防災拠点”としての役割も期待されているのが、世界一高い電波塔「東京スカイツリー」である。開業から7カ月が過ぎ、今なお国内外から大勢の観光客を集める、日本でも有数の人気施設だ。そんな過去の悲劇と今日の活気が交錯する激動のエリアを防災という視点で眺めたとき、周辺地域や墨田区にはどのような変化が起きているのか。防災の鬼こと防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏が、いつものごとくぶらりと現地に赴いた――。

抜けるような青い空。冬晴れの東京へと舞い戻った防災の鬼。今回は墨田区・両国にある「横網町公園」からぶらりが始まる
抜けるような青い空。冬晴れの東京へと舞い戻った防災の鬼。今回は墨田区・両国にある「横網町公園」からぶらりが始まる

 雲ひとつない、まさに抜けるような青空が広がった冬のある日。渡辺実氏は東京・両国にある「横網町公園」にいた。そこから徒歩で20分ほど北へ向かえば、話題の観光スポット、2012年5月22日に開業した「東京スカイツリー」がある。下町の風情が残る街並みの中、突如姿を現した巨大構造物。この対比が何とも面白い。まだまだ出来たての東京スカイツリーには、休日はもちろん、平日でも展望台や併設されている複合商業施設「東京ソラマチ」を目当てに、1日数万人という観光客が詰めかける。

 これまで首都直下地震の全体像と、新被害想定が発表された南海トラフ巨大地震について語ってきた渡辺氏。今回、東京の新名所のお膝元で、一体何を語ろうというのか。「楽しい観光気分をぶち壊すようなことだけは言わないでほしいよね……」と一抹の不安を抱きつつも、久しぶりに集まったチームぶら防のスタッフの胸は高鳴っていた。

 集合場所でぶら防スタッフの到着を、今や遅しと待ち構えていた防災の鬼。撮影担当のSプロデューサーと執筆担当のライターHの姿を見つけると、「久しぶり! 元気だったかい?」といってうれしそうに二人を向かい入れた。

スタッフを待ち受けていた渡辺氏。まず語られたのは防災の話ではなく、コラム遅延のお詫びから始まった
スタッフを待ち受けていた渡辺氏。まず語られたのは防災の話ではなく、コラム遅延のお詫びから始まった

 「元気そうで何よりです」とSプロデューサー。「いやぁ、本当にまいったよ」と渡辺氏は苦笑いでこたえる。何事かと理由を尋ねると、「最近、コラムの更新がなかったせいで、『ぶら防はもう終わったの?』 っていわれるんだ。俺はやる気満々なのにさ。この連載、確か週刊のはずだったよね?」と渡辺氏。優しい口調ながら、スタッフに向かってぼやいた。

 そんな渡辺氏に、隅で小さくなっていたライターHが「申し訳ありません……実は体調を崩して、倒れてしまいました。しばらく、全く執筆できなかったんです」と頭を下げた(コラムの更新を待ってくれた読者の皆さん、本当に申し訳ありませんでした)。

再び、街に潜む危険を指摘するべく歩き始めた防災の鬼。その後ろ姿は、「俺に付いてこい」と語っているようだ
再び、街に潜む危険を指摘するべく歩き始めた防災の鬼。その後ろ姿は、「俺に付いてこい」と語っているようだ
左前方の東京スカイツリーに向かって「さあ、どうしたものか……」とつぶやく渡辺氏。なぜ?
左前方の東京スカイツリーに向かって「さあ、どうしたものか……」とつぶやく渡辺氏。なぜ?

 防災の鬼と病弱なライターHの間に立って、掲載の調整しているSプロデューサー。「一時期、Hさんと全く連絡が取れなくなって、僕も本当に心配していたんですよ。まあ、ライターが音信不通になるのは“よくあること”ですけどね。本当に病気だったのかどうかは、怪しいものだけど……(笑)。でも、もう大丈夫。Hさんだけでなく、鬼にも一杯働いてもらいますから」と元気な声を張る。「本当に倒れていたんです! ほかの連載もストップしていましたから!!」となぜか焦るライターH。

 「このくらいで勘弁しておいてやるか」という表情で応える防災の鬼。「防災と危機管理は、単発で終わっては意味がない。地道に一つひとつ積み重ねていくものだからね。このコラムも、終わることなく、情報を発信し続けていくことが大切だ。リスク(ライターHの体調)を管理しながら、我々の考えが浸透するまで続けていくつもりだよ」と渡辺氏。その宣言に、スタッフ一同、気持ちを一つにして本題へと入るのだった。さあ、ぶら防再開です!

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「渡辺実のぶらり防災・危機管理」のバックナンバー

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「真下は“炎の海”? 東京スカイツリー周辺に残る大規模延焼火災への不安」の著者

渡辺 実

渡辺 実(わたなべ・みのる)

防災・危機管理ジャーナリスト

株式会社まちづくり計画研究所代表取締役所長、日本災害情報学会理事、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク理事長。国内外の災害現場からジャーナリスティックな提言を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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