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2億人の結婚適齢者、でもゴールインは遠い夢?

2013年1月15日(火)

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 2012年末のとある日曜日。上海市中心部にある人民公園に足を運ぶと、「一体、この人たちはどこからきたの?」と驚くほど大勢の人がたむろする一角があった。

 ここは、2006年ごろから見られるようになった上海の“新名所”のひとつ。適齢期を過ぎても結婚できない子どもに代わり、両親が子どもの略歴を書いた紙を持ち寄って、代理婚活をする場所だ。

 やや広い広場にはブルーテントがぎっしりと並び、狭い通路には晴天だというのにビニール傘や雨傘が数百個も広げた状態で地面に置かれている。傘に貼られた紙をよく見てみると、「84年生まれ、上海出身の男、身長175cm、性格は明朗快活、住宅あり、電話番号……」と、簡潔に略歴が書かれた文字が。どうやら公園の壁や雨傘を掲示板代わりとして使っているらしい。ブルーテントのほうは結婚紹介所などの業者が運営するブースのようだ。

公園は親たちの慰め合いの場?

 傘を広げているのは、おおむね60代前後とおぼしき男女。見た目だけでは断定はできないが、方言や服装などから、地方から出てきた人々が多いように見受けられる。子どもの将来を心配するあまり、わざわざ長距離列車に乗ってやってきて、結婚できない子どもの婿や嫁を、日がな1日探しているのだ。

 「あそこにいる人たちは冷やかしばかり。略歴だって嘘っぱちも多いのよ。本気で探している人はあんなところに来やしないわ。今では人民公園は、退職して暇でしょうがない両親たちの憩いと慰め合い、時間つぶしの場になっているのよ」

 上海の友人に人民公園の話をしたら、こう笑い飛ばされたが、傘に貼られた略歴を一つひとつ見てみると、32歳以下の80后(80年代生まれ)だけでなく、70后や60后、なんと1950年代生まれもいる。中には「日本留学」や「美国(アメリカ)留学」経験者、博士や修士もあちらこちらに…。なぜか顔写真がないのが気になるところだが、略歴を見るかぎり、魅力的なエリートばかりで、結婚相手としては申し分ないように見える。

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「2億人の結婚適齢者、でもゴールインは遠い夢?」の著者

中島 恵

中島 恵(なかじま・けい)

ジャーナリスト

1967年、山梨県生まれ。1990年、日刊工業新聞社に入社。退職後、香港中文大学に留学。1996年より、中国、台湾、香港、東南アジアのビジネス事情、社会事情などを執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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