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「痴漢冤罪」で警察署に連行されたらどうする?

あらゆる権利を使い否認すること

2013年1月25日(金)

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 それでは、前回に引き続き「痴漢冤罪」に巻き込まれた場合の対処法を解説したいと思います。今回は、痴漢をやっていないにも関わらず、無理やり警察署に連行されてしまった場合の対処法についてです。

「認めるなら罰金で釈放」と言われた。どうする?

 警察署に到着すると、取り調べ室で、担当の警察官から取り調べを受けることになります。その際、刑事手続きの説明の一環として、「条例違反の痴漢の場合は、認めたら罰金で釈放される」などの説明を受けることがあります。また、留置場の同房者から同様の情報を得ることもあるでしょう。

 この点、「条例違反の痴漢の場合は、認めたら罰金で釈放される」という説明自体は、おおむね正しいのですが、もしあなたが痴漢をしていないのであれば、絶対に容疑を認めないようにしてください。一度安易に容疑を認めてしまうと、後から真実を証明することは非常に困難です。

 そればかりか、「痴漢をしました」と容疑を認めたとしても、本当は痴漢をしていないあなたは、痴漢行為の態様について詳細を述べることはできません。そのため、結局は、被害にあったとする女性側の供述と内容が一致していない(=つまり、まだ嘘をついている)ということで、留置場から釈放されないケースも考えられます。

 さらに、留置場から釈放されなかったからといって再び容疑を否認したとしても、途中で一度容疑を認めた供述調書が捜査機関の側に残っているため、裁判で無罪を証明することは極めて困難です。結局、痴漢をしていないあなたがとり得る手段は、安易に容疑を認めず、最後まで真実を主張し続ける以外にはありません。くれぐれも「罪を認めたら今すぐ罰金で釈放にしてやる」との甘言にはのらないよういにしてください。

逮捕後のスケジュールは? いつ釈放される?

 警察署に連行された後は、現行犯逮捕があったものとして手続き上処理されます。逮捕の効力は最大で72時間ですので、警察署に連行されてしまった以上は、まずは2泊3日の留置場生活を覚悟する必要があります。真犯人が新たに逮捕された等の事情がある場合は格別、通常はそのまま留置場での寝泊まりを強いられます。

(1)逮捕の3日間だけで、勾留されずに釈放される

 最初に釈放される可能性があるのは、逮捕の翌日か翌々日に検察庁や裁判所に連れて行かれた際です。逮捕の効力は最大で72時間のため、その制限時間の間に裁判所から「被疑者を勾留(こうりゅう)する」との決定が出されなければ、あなたは留置場から釈放されることになります。

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「「痴漢冤罪」で警察署に連行されたらどうする?」の著者

岡野 武志

岡野 武志(おかの・たけし)

アトム法律事務所法人代表

大阪府出身。高校卒業後、渡米。司法試験合格。刑事事件のみを扱うアトム法律事務所を開設。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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