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最近の企業人は「なぜ、なぜ」と言い過ぎです

「なぜ」で分かるのは“過去”、未来を知るなら「何のため」

2013年1月24日(木)

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 上手くいかなかった時に、「誰の責任なのか」「何が原因なのか」と犯人探しの名探偵か、裁判官の判事のような行動をとる人がおられます。「お客さんは大丈夫か」「自分に責任はないのか」というのが後回しになっているのです。それが、経営層やエグゼクティブ・リーダーであれば、社員や部下はたまったものじゃありません。能力を引き出すこともできず、「まだまだ絞れ」「もっとドライブを掛けろ」に拍車がかかります。これでは、近視眼的な経営であり、「明日のコトは明日決める」「明後日のことは部下が決める」という状態になってしまいます。「なぜ」と言いたくなったら、この記事を思い出してください。きっと、周りが変わり始めますよ。

2言目には「なぜ」「どうして」

 企業では、「なぜ」「どうして」が飛び交います。予算がオーバーした時、トラブルが発生した時、納期が遅れそうになった時。その他、色々な場面で飛び交っています。もうウンザリですね。「なぜなぜ5回」という、テクニックが広まったせいでしょうか、品質管理が厳しくなってきたらでしょうか。どうにかならないですかね。

 予定通りいかなかったときには、原因を知る必要があります。「なぜ、予算がなくなったのか」「どうして、遅れてしまったのか」と、問いかけて、2度と同じことが起こらないように原因追及と再発防止に努めることは、当然、必要です。しかし、そればっかりのような気がします。原因を追究しても、その原因はやがて経済情勢や政治情勢など、やむを得ない外部環境のせいにされていくこともあります。そんなことで、その企業の未来はあるのでしょうか。活動のすべてを記録して、マニュアルから逸脱しないように制御し、責任の所在を明確にすればよいのでしょうか。

 企業の未来は、過去にはありません。過去をいくら分析しても、企業が歩んでいくのは未来への道なのです。原因追及をするなとは言いません。でも、もっと大切なことを忘れないようにしてもらいたいものです。

「なぜ」は過去。「何のため」は未来

 「なぜ」と言う質問を、「何のため」に変えるだけです。同じような質問だから、普段気にしておられないかもしれませんが、意識の方向は全く異なってきます。「なぜ」と問うと、過去思考になりやすく、原因や言い訳を探そうとしてしまいます。一方、「何のため」と問うと、未来思考になりやすいため、目的や理想を探そうとするのです。

 もちろん、「なぜ」と言う問いかけに、目的を答えても構いません。「なぜ」という問いかけは、目的を聞くときにも使うからです。それに、ビジネスでは「5W1H(つまりWhyがある)」で会話するのが基本になっている、と教えられています。

 ただ、多くの人は、「なぜ」と問いかけられると、原因や言い訳を答えようとしてしまいます。責任を追及されてきた経験があるからでしょうか。証拠やエビデンスが全てだと思っているからでしょうか。そんな思考をしていて、新しい未来が見つかるわけがありません。進捗管理上、過去の振返りは必要でも、ビジネス改革には足かせとなります。 だから、「何のため」という問いかけにこだわって欲しいのです。「そもそも私たちが本当にやろうとしているコトは何か」。この問いかけから気づいてほしいのです。普段の進捗管理だけでは、見落としてしまうからです。

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「最近の企業人は「なぜ、なぜ」と言い過ぎです」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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