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「悲観的な未来」は我々の行動で変えられる

「地球社会への最終警告書」を読み解く(第2回)

2013年2月13日(水)

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 1972年に世界的シンクタンク、ローマ・クラブが出した世界予測『成長の限界』は、資源枯渇や持続可能性について全世界が考えるきっかけになった。40年後の今、著者の一人、ヨルゲン・ランダースが『2052 今後40年のグローバル予測』を発表した。『成長の限界』を受け継いだ「21世紀の警告書」の中身を、同書日本語版の解説を執筆した竹中平蔵氏と著者ランダースの言葉からひも解く。第2回は前回から引き続き、竹中氏による解説をお届けする。

未来への投資と資本主義・民主主義

 著者ヨルゲン・ランダースが『2052 今後40年のグローバル予測』を書いた最大の目的は、私たちが「パラダイム」が変化したことを真に理解し、健全な危機感を持って速やかに行動を起こすように促すことだ。私は特に以下の二つの観点から、ランダースのメッセージを受け止めたいと思う。

 第一のメッセージは、我々は未来のために大きな投資をするという決意をしなければならない、という点だ。

 ランダースによれば、平均して人間は1年間に生産する財・サービスのうち、75%を消費し、25%を投資に回している。しかし今後、世界が資源枯渇、環境汚染、生態系破壊、気候変動に目を向けざるを得なくなり、その結果、従来の投資に加えて2種類の投資を増やさざるをえなくなる。

 一つは、資源枯渇や環境破壊を避けるための「予防的な自発的投資」。もう一つは、資源・環境問題によって引き起こされたダメージを修復するための、いわば「事後の強制的投資」である。これらを足し合わせると、投資は現在の1.5倍、つまりGDPの36%を占めるようになる。

 ちなみにこの比率は、第二次世界大戦末期の(つまり非常時の)米国の国家予算に占める軍事費の比率に相当する。著者が言うように、この比率は相当に高いものだが、かと言って決して実現不可能な比率ではないのだ。

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「2052年からの警告」のバックナンバー

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「「悲観的な未来」は我々の行動で変えられる」の著者

竹中 平蔵

竹中 平蔵(たけなか・へいぞう)

慶応義塾大学教授

1951年和歌山市生まれ。73年一橋大学経済学部卒業、96年、慶応義塾大学総合政策学部教授。政府諮問会議メンバー、金融担当大臣・経済財政政策担当大臣・郵政民営化担当大臣などを歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授