• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

“頑張っている”のに、周囲から「頑張っているね」と言われない人

クリエイター企業の組織運営術(2)

2013年2月13日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ちょっと前のことだが、若い女の子の間で「双子コーデ」が流行っていた。これは非常に今の若い世代の特質をとらえている。とあるファッションビルのCMだ。

 全身同じ洋服と小物類でコーディネートした女の子が2人いるが、お互い不機嫌な顔をして映っている。そこに、もう1人同じ格好の女の子が現れる。その子は最初にいた2人のうち片方と友達という設定。そこで友達2人が同じ格好でウキウキし、もう1人に声をかけ、最後は3人でウキウキして、となる。ナレーションで『知らない子はイヤ、友達なら嬉しい』と流れる。要するに、1人でやる勇気はないのだけれど、友達と一緒のコーディネート(=双子コーデ)なら目立ってもいい。まさしく今の若い世代の感覚であり、時代の雰囲気なのだろう。クリエイターにかかわらず今の若い世代全体に通じるのだが、競争を好まず、勝負ごとで自らを鼓舞するのではなく、他人と一緒であること、すなわち仲間意識で逆に頑張れるという感覚なのだ。

駆け出しのクリエイターたちの仲間感覚を大事にする

 駆け出しのクリエイターたちは当然年齢も若く、仕事においてもこのような感覚である。そこで昨今は組織内にあえて小さいチームを編成する。そして「自分なりに頑張ればいいや」という低いモチベーションのスタッフにも、何らかのつながりを持たせて「同じ目標をもったチーム」に仕立てあげるのだ。いわば、連帯責任が生じるようなチーム編成にしているわけである。

 また、若い層を過度に競争させないことで得られるメリットがある。それは、柔らかなチームゆえに良い意見、悪い意見を自由に言い合える環境を作れるということである。こうすることによって、自ら身を投じるには多少困難が予想されるようなアグレッシブな提案や発言ができるようにしておくのだ。そして、こうした場を設定しておけば、昨今の彼らの会話によく登場する「あぶない」「めんどくさい」といった変化を拒む理由も事前に取り除いておくことができる。

 さて次は、チームのメンバー構成を決める段の話であるが、メンバーとして受け入れる際の必須条件として上席であるプロデューサーやMD(アパレルビジネスの場合)の指示を守ることがあげられる。クリエイターであるから独自の考えや感情で行動することが許されるというのは大間違いである。そして、企業内のクリエイターの世界では我が儘は厳禁である。テレビドラマなどで我が儘なクリエイターが大活躍するシーンがあるが、現実の場面であのような出来事はほとんど見たことはない。

 そもそも、成熟したクリエイター企業では、クリエイターはよいものを作れば、コスト度外視でよしという発想はない。むしろ、クリエイター自らがデザインの手法を駆使したり、進行方法を工夫したりすることによって無駄なコストを省き、効率悪化を防ごうという意識がある。そういった意識から進捗状況や予実管理をクリエイター間で情報共有し、ルールにしてしまい、疑問点をなげかけても誰もが同じ答えが導き出せるようにしていた。さらには、より現場に近いクリエイターには業務責任以外の負荷をかけず、担当業務の責任についてのみ徹底的にコミットする人材で編成している。

「クリ経」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長