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クリエイターの匂いがしない社長にはついて行きたくない

2013年2月20日(水)

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 今回はクリエイターにとって良い組織像というものを考えてみたいです。

オリジナリティに価値を置く文化がある。

 何かを自分がつくっている。生み出しているという自負がある人間は、最終的には、“自分にしかつくれないもの”をつくりたいという欲求が必ず心の底にあるのではないかと個人的には思っています。仮になかったとしても、自分にはつくれないものをつくれる人や、オリジナリティのあるものをつくれる人を必ずクリエイターは尊敬するはずです。

 そのように考えると、オリジナリティのあるものをつくることを推奨する文化。そしてそういうものが生まれてくるための環境やシステムへの投資。さらには、そういったものがつくれる人間がしっかりと評価される報酬制度などが必要です。

 ちなみに、カヤックの場合は、新規事業を立ち上げる時の明確な指針の1つに「オリジナリティ」というものを挙げていますし、一番クリエイティブの高いものをつくったチームにベストクリエイティブ賞が与えられるなどの仕組みを設けています。

 ただ、このオリジナリティというキーワードは本当にもろ刃の剣でして、余りにも、ぶっ飛んだものは全く世の中に受け入れられないという宿命があります。一昨年から昨年の前半にかけて、各自が作りたいものを作った結果、カヤックでは出したゲーム全てが斬新すぎて(という言い訳的なところもありますが)、ほぼ全滅という事態に陥り大変苦しい状況になりました。

 オリジナリティの定義にもよりますが、組織として大きくしていくことを選んだ時には、例えば一度ヒットした作品の続編をつくるという選択も「安定収益」をつくるうえでは避けられない。その上でオリジナリティをどこまで追求するのか、このバランスが重要になります。

プロジェクトリーダーに全て一任されている。

 2つ目のポイントは、制作物に対してはそのプロジェクトリーダーに一任されているということです。クリエイターは自分の作品において全責任を負いますし、負いたいものです。細部に神が宿るという言葉通り、細部までとことんこだわってつくりたい。それは時に誰にも分かってもらえなくても傲慢にやりきりたいものです。

 もちろん、多く人の意見を取り入れる人もいれば、全て自分が仕切る人など、制作の過程は人それぞれスタイルがあります。カヤックはブレスト文化の会社なので、誰がどのプロジェクトに口を出してもOKとしていますが、でも、最終的にはそのプロジェクトリーダーが納得する形にしないといけない。

 だから、クリエイターにとっての理想の組織は、プロジェクトごとにつくるべきものの制作指揮は完全にその人に権限委譲がされている組織です。

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「クリエイターの匂いがしない社長にはついて行きたくない」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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