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寿司職人に日本人らしい人材育成方法を見つけた

2013年2月21日(木)

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 どんな組織でも、いつの企業でも、その活動を継続するために人材育成は必要です。量的な側面と、質的な側面があります。特に明日の決定学では、質的な側面を重要に考えています。それだけ、重大な決定を下すことのできる人材であって欲しいからです。 人材育成のやり方は、とても豊富であり、専門家も大勢いらっしゃいます。欧米流のやり方もあるかもしれませんが、日本古来のやり方もあります。今回は、ビジネスの世界とは、少し離れた寿司の世界の中に、そのヒントを見つけました。

飯炊き3年、握り8年

 銀座には、江戸前寿司の老舗がいくつもあります。200年程の歴史があるとされる江戸前寿司は、正統派と言われる独特の世界の印象があります。技術や文化がしっかりと守られ、きちっと伝わってきています。そういった古くから受け継がれている伝統継承の方法そのものに、企業の人材育成のヒントがあるのではないかと、感じざるを得ないのです。

 先日、とある老舗名店の板長とご縁を頂くことがあり、そのあたりをいろいろと伺ってみました。どのような基準があり、どのような教え方なのか。普段みることのない、若手への指導の基本的な考え方、手法が気になりました。

 その方曰く、一人前の板前になるためには、20年かかるそうです。さすが老舗名店の板長ともなると、そのくらいの修業が必要だということです。そういえば、寿司職人になるには「飯炊き3年、握り8年」と聞いたことがあります。うなぎの世界でも、「串打ち3年、割き8年、焼き一生」と言われています。いずれにしても、長い年月が必要です。

 なるほど、伝統の世界です。時間をかけることに何か意味があるのかもしれません。効用があるのかもしれません。何のためにこれだけの時間をかけるのでしょうか。ビジネスの世界と違う世界から、何かヒントがつかめそうな気がしました。

教えない

 どのように教えるのかと聞いたところ、「教えない」という答えが返ってきました。そういえば、寿司職人というのは、寡黙で朴訥とした印象があります。部下に説教したり、怒鳴ったり、まくしたてている印象はありません。「教えない」の一言が、簡にして要を得た、本質だと思いました。日本人の気質、日本の文化のような気がしてきました。

 企業では、どうでしょうか。いかに短時間で多くのことを教えるかに主眼が置かれているように思います。極端な企業では、マニュアルを読ませるだけで終わっているところもあります。あとは自分で覚え、それに従えと言うことです。

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「寿司職人に日本人らしい人材育成方法を見つけた」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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