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ギャグマンガ化するポストモダン

2013年2月21日(木)

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 降りましたね。ガラダマが。

 この「トリイカ!」の3回目で、日本で起きた火球騒ぎをきっかけに隕石にまつわる駄文を書いたのだが、まさかそのひと月後に、それとは比べものにならないくらいの大規模な隕石落下が現実に起こるとは、思ってもいなかった。

 そこで言及したように、今回も複数のカメラがその瞬間を捉えていた。大気圏内で起きた爆発とその閃光にも驚くが、遅れてやってくる衝撃波も凄まじい。

 だいたい「衝撃波」という単語は、私にとってはこれまた怪獣映画で覚えた言葉だった。ラドンやキングギドラの主要武器であったはずで、そういえばキングギドラも黒部峡谷に落下した隕石から出現していたのだった。そういう言葉がニュースで連呼されるのはフィクションが現実化したような不思議な気持ちだ。

 今のところ直接の死者はいないようだが、1000人以上のケガ人が出るというのはやはり未曾有の大惨事だ。今回の隕石は入射角が浅く、大気の圧力で高度20キロで爆発しているとのこと。一説によると、垂直に近い入射角で地表に到達していたら、10キロ四方が壊滅していただろうともいわれている。そうなったら、とてもじゃないが、しばらくはそう簡単にはギャグネタになどできないだろう。

 …いや、ギャグマンガ家としての私の立場は「この世にギャグのネタに出来ないことなんかない」が身上だ。少年誌で見開きの誌面のセリフにしたこともある。

 しかし、であるがゆえに「それが、この場でギャグとして成立するか」というのは、かなり注意深く自分で考える。

 そうやって自分で決めた「ここまでなら」という限界ラインだが、それでも編集者や読者からすると行き過ぎだと判断されることも多い。NGやリテイクを食らったり、描いて載っかったはいいが怒られたり……。自分では「こんなに気を遣って描いているのに!」と思っても、どうも人よりは、かなり根が不謹慎に出来ているようだ。

 たとえば9.11のとき、そのころはまだ私はベータのビデオテープでエアチェックをしていたが、次から次に送られてくる映像を録画していたら、積み上げたビデオテープが貿易センターのツインタワーのように高くなり、ついにはそのビデオのタワーが崩れて自分が下敷きになる……という4コマを描いた。

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「ギャグマンガ化するポストモダン」の著者

とり・みき

とり・みき(とりみき)

マンガ家

熊本県出身。ギャグマンガをメインにしながら、エッセイコミックやストーリー物も手がける。94年『DAI-HONYA』98年『SF大将』で星雲賞、95年『遠くへいきたい』で文春漫画賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官