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中国、ヤバいのは空気だけじゃない

環境対策、経済成長に追いつかず

2013年2月25日(月)

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 今月初めに北京に行く機会があったので、まずその時の感想から。

 飛行機のタラップを降りると、オイルのような匂いがした。大気汚染のニュースが飛び交っていたので身構えたが、「まあ、飛行機のエンジンも近いし」とも思った。

 空港の建物に入ると、誰かがタバコを吸っているのではないかと思った。匂いはかすかではあったが。周囲を見回しても、灰皿すら置いてなかった。

 北京の空気が汚いのは、ずいぶん前から言われてきたことだ。それでもやはり、中国の大気汚染が深刻度を増していることは間違いないと感じた。結局、北京を離れるまで、このタバコのようなわずかな匂いをずっと感じていた。

 少し時間があったので、天安門広場に移動してみた。春節(旧正月)前なので、地方から来た観光客が多くいた。「どう?やっぱり空気よくないよね」と尋ねてみると、「(地元の)西安だって同じようなものさ」という答えが返ってきた。確かに、中国の大気汚染に関するウェブサイト(例えば、こちらのサイト)などを見ても、程度の差はあれ、いずれも悪いデータが並んでいる。

 天安門に近い繁華街、王府井でも状況は同じ。皆が皆、マスクを付けているわけではないが、人通りは控え目。「あまり気持ちよくショッピングする気分にならない」。北京に住む人からは、ごくまっとうな感想が帰ってきた。中国では高級レストランの売り上げが2割も前年を下回ったと伝えられている。新しくリーダーになった習近平・総書記が「倹約令」を出したためとの解釈が一般的だが、人々が汚染を避けて外出を控えた影響もあるだろう。

 春節中は落ち着いていた大気汚染も、メーカーの生産再開などに伴って再び深刻さを増してきている。報道は減っているが、抜本的な解決に至っていないのは明らかだ。

 実は、中国で「ヤバい」のは空気だけではない。水も、土地も、かなり汚染が進んでいる。中国のビジネス誌「新世紀」の1月26日号に詳細なリポートが掲載されているので、少し紹介したい。

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「中国、ヤバいのは空気だけじゃない」の著者

張 勇祥

張 勇祥(ちょう・ゆうしょう)

日経ビジネス記者

2012年から日経ビジネスの記者。転々と部署を異動してきた器用貧乏。それでも、何とか中国経済はモノにしたいと願う中年記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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