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中国インフラ投資モデルの限界

2013年2月27日(水)

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中国は、投資効率の悪化をさらなる投資で補いながら経済成長を続けてきた。それを支えているのは信用の拡大だが、ついに信用リスクが危険な状態に達している。中国が安定的に成長を続けるには、インフラ投資モデルからの脱却が不可欠だ。

 中国の成長モデルが息切れしかけている。

 中国は、鄧小平氏が経済改革に着手してからの30年間、年平均9.8%というペースで成長を遂げてきた。だが世界銀行によると、このうちの6~8割は投資によるもので、生産性の向上は2~4割しか寄与していないという。

 現在の中国は、低迷する外需、脆弱な内需、上昇する労働コスト、低い生産性といった問題を抱えながら成長を維持するために、投資に過剰に頼りすぎている。

投資効率の悪化が投資に拍車

 このような成長モデルがいつまでも続けられるはずはない。だが、中国が投資への依存を緩める気配は見えない。実際、中国では資本の深化(労働者1人当たりの資本の増加)が進んでいるため、各分野で生産を高め、技術を高度化していくには、より多くの投資が必要となる。

 中国の1995~2010年のGDP(国内総生産)成長率は年平均9.9%。この間、固定資産投資(インフラと不動産開発計画への投資)の規模は年平均20%増え続け11.2倍拡大した。そのため、固定資産投資の総額は、平均でGDPの41.6%、2009年には過去最高の67%に達した。大半の先進国ではあり得ない数字だ。

 中国のGDPに対する投資比率が上昇している背景には、投資効率が悪化していることがある。それは、限界資本係数(年間投資額を年間の生産増加額で割った数値)の高さに表れている。

 経済が改革され、開放が進んだ1978~2008年、中国の限界資本係数は平均2.6と比較的低く、1980年代中頃から90年代初めが最も高かった。だがそれ以降、限界資本係数は2倍以上上昇した。つまり、生産を1単位増やすために必要な投資が大幅に増えたということだ。

 中国は、資本の蓄積と深化によって成長を加速してきたため、投資効率が悪化しても投資パターンをそのまま維持、過剰生産を招いてきた。そのため、生産が内需を上回ると、輸出を拡大せざるを得ない。こうして、輸出主導で資本集約的な産業構造が急速な成長を支えるという構図が出来上がってしまった。

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