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30年先の恩恵のため犠牲を払う覚悟があるか?

「地球社会への最終警告書」を読み解く(第4回)

  • ヨルゲン・ランダース

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2013年2月27日(水)

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 1972年に世界的シンクタンク、ローマ・クラブが出した世界予測『成長の限界』は、資源枯渇や持続可能性について全世界が考えるきっかけになった。40年後の今、著者の一人、ヨルゲン・ランダースが『2052 今後40年のグローバル予測』を発表した。『成長の限界』を受け継いだ「21世紀の警告書」の中身を、同書日本語版の解説を執筆した竹中平蔵氏と著者ランダース(BIノルウェービジネススクール教授)の言葉からひも解く。今回は前回に引き続き、ランダースが昨年5月にWWF(世界自然保護基金)年次総会で行った講演を基に、今後40年の予測のエッセンスをお届けする。

 私が『2052』で示した予測をかいつまんで言うと、世界は限界に向かって拡大を続けた後に収縮期に入る。GDP(国内総生産)、人口、労働生産性など、ほとんどの変数は2030年までこれまでと同じペースで増加するが、その後、多くの変数が横ばいになったり減少したりし始める。

 もっとも、いくつか例外がある。気温上昇、海面上昇、再生可能エネルギーの使用比率はいずれも2030年以降も増加し続ける。他方、未利用のバイオキャパシティー(資源を供給したり、廃棄物質を吸収したりする生態系の許容量)は減少の一途をたどる。つまり、気候変動の影響は増大し続け、自然は損なわれるが、再生可能エネルギーは市場におけるシェアを広げていく。

 我々は今後も成長を目指し、オーバーシュート(需要超過)の状態を続け、「崩壊」が待ち受けている未来に突き進んでいく。良識ある人々は「コントロールされた成長の抑制」を試みるもののうまくいかず、オーバーシュートの状態がソフトランディングすることはないだろう。しかしながら、崩壊の時期は、多くの人が考えるよりもだいぶ後の時代になる。

コメント4件コメント/レビュー

この記事を読んでいると、暗澹たる気持ちになります。しかし、私達自身が最近考えていることととても相似しているからではないだろうか。具体的にいつというようなことやいくらという数量的なことは別として、マイケル・サンデル先生をして言えば、とても哲学的な問いであると。つまり、現在の社会や経済、様々な国家間の紛争やテロ、或いは、民主主義国家における意思決定に係る問題。勿論、地球温暖化に対するCO2削減問題と国家間やグループ間の利害衝突。資源に関する国家間の獲得競争と軋轢。エネルギー(資源・方法・CO2削減・権益など)に関する課題・・。更に、震災や津波、原子力災害による国家的な損失と復興の問題。高齢化や人口増加と減少の問題。あげればきりの無い様々な問題を抱え、夫々が対称的で相反する利害や正義に支配され、結局問題は先送りされ、最終的な対立、衝突という形でしか解決されないのであれば、まさしく30年先の暗い未来しか残されていないのではない。議論して理解を深めても、選択肢が無い現実に我々は、早く気づき真に対処できるかどうかで、30年先の未来が決定されると。(2013/03/04)

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この記事を読んでいると、暗澹たる気持ちになります。しかし、私達自身が最近考えていることととても相似しているからではないだろうか。具体的にいつというようなことやいくらという数量的なことは別として、マイケル・サンデル先生をして言えば、とても哲学的な問いであると。つまり、現在の社会や経済、様々な国家間の紛争やテロ、或いは、民主主義国家における意思決定に係る問題。勿論、地球温暖化に対するCO2削減問題と国家間やグループ間の利害衝突。資源に関する国家間の獲得競争と軋轢。エネルギー(資源・方法・CO2削減・権益など)に関する課題・・。更に、震災や津波、原子力災害による国家的な損失と復興の問題。高齢化や人口増加と減少の問題。あげればきりの無い様々な問題を抱え、夫々が対称的で相反する利害や正義に支配され、結局問題は先送りされ、最終的な対立、衝突という形でしか解決されないのであれば、まさしく30年先の暗い未来しか残されていないのではない。議論して理解を深めても、選択肢が無い現実に我々は、早く気づき真に対処できるかどうかで、30年先の未来が決定されると。(2013/03/04)

CO2利権で儲ける欧州の方の意見です。このような方々は、人類が少なかった時でも温暖化したことには目を瞑りますからね。(2013/02/27)

そもそも、温暖化は避けねばならないのか? 私はこの疑問を「専門家」にぶつけても誰も回答しない。理由は、環境がビジネス化してしまったからに他ならないと考えるのだが、いかに。●氷河期と氷河期の間(間氷期)は、まずは気温上昇から始まるのが当然であり、直近の氷河期は江戸時代だというのが学者の通説のはず。まだ数世紀しか経過しておらず、当然、あと数世紀は上昇するのが「自然現象」だと考える私はおかしいのか?(2013/02/27)

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