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NTTドコモ、加藤社長の「ノーコメント」がiPhone導入の合図?

話をしてくれる間はアップルとの具体交渉はない

2013年3月1日(金)

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 「あの口ぶりだと、正直、厳しいんじゃないかなぁ」

 iPhoneの販売を扱う某国内キャリア(と言っても2社に限定されるが)のアップル交渉担当者に、「ドコモからiPhoneが発売されると思いますか?」と率直に質問をぶつけてみた。すると、返ってきた言葉が「厳しいんじゃないか」という一言だった。

 ここ最近、海外からも「ドコモからiPhoneが発売される」という報道が流れてきている。しかし、その彼は「厳しい」と言う。なぜそう思うのか。

 「あの口ぶり」とは、NTTドコモの加藤薫社長の発言だ。何度も記者からiPhone導入の可能性を聞かれるたびに、加藤社長は「iPhoneは魅力的な端末だ。総販売数の2~3割程度なら取り扱いを検討したい」と答える。この発言の背景には、日本メーカーを潰さないようにという加藤社長の配慮がある。

 よく知られているように、アップルはキャリアに対して販売台数のノルマを課すと言われている。例えば、ソフトバンクのように総販売台数の半数以上のノルマを課せられたら、NTTドコモは年間650万~700万台以上のiPhoneを売らなくてはいけなくなる。それでは日本メーカーはバタバタと潰れていきかねない。これを、年間400万台程度にまでラインを下げてくれるなら……というわけだ。

あんなに条件の話はできないはずだが……

 某キャリアのアップル交渉担当者は、「もし加藤さんがアップルと交渉のテーブルに座っていたら、あんなにペラペラと条件の話はできないはずだ」と指摘する。

 確かにアップルと取引するキャリアは、独自にiPhoneに関する発言をすることを厳しく制限される。ソフトバンクの孫正義社長も、KDDIの田中孝司社長も、iPhoneのことになると途端に口が重くなる。実際、KDDIがiPhoneを導入する前の段階では、田中社長は「ノーコメント」を貫いた。

 iPhoneを扱うようになっても、キャリアからiPhoneに関する話は“極力”しない。「よく売れている」程度のコメントはしても、「基本的にiPhoneはアップルの製品」という立場を貫く。

 iPhone 5については、KDDIのネットワークで回線が混雑して通信速度が遅くなったりつながりにくくなったりするという、いわゆる「パケ詰まり」がネットで大きな話題になっても、KDDI側は「ノーコメント」。ソフトバンクのiPhone 4Sで、OSをアップデートすると通信が不安定になると騒がれても、やはりソフトバンク側は「ノーコメント」だ。

 Twitter上で孫社長に対してユーザーが「不具合が出ているようだが、どうなっているだ」と突っかかっても、あの孫社長が知らぬ存ぜぬを通す。ところが、OSをさらにアップデートし、状況が改善したら、ようやく孫社長登場、「ぜひアップデートしてください」とTwitterでつぶやく……こんな具合である。それほど、アップルによる情報制限は徹底しているのだ。

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「NTTドコモ、加藤社長の「ノーコメント」がiPhone導入の合図?」の著者

石川 温

石川 温(いしかわ・つつむ)

スマホ/ケータイジャーナリスト

1999年日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社、『日経トレンディ』編集記者に。ケータイ業界を中心にヒット商品、クルマ、ホテルなどで記事を執筆。2003年にジャーナリストとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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