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一流研究者はアラブに渡る

「日本国際賞」2氏が語る科学技術の世界競争

2013年3月6日(水)

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 「サウジアラビアには豊富な資金と非常に多くの機会がある。砂漠で育つ植物の開発、海水の淡水化、太陽エネルギーの活用など、自分がこれまで携わったことのない分野に取り組めるのがとても面白い」――。

 インタビューの終盤、その著名な研究者は身を乗り出して、こう熱っぽく語り出した。

 研究者の名前はジャン・フレシィエ博士。米国のコーネル大学やカリフォルニア大学バークレー校などを経て、2010年からサウジアラビアのアブドラ国王科学技術大学の副学長を務めている。

 筆者がインタビューした当初の目的は、サウジアラビアとは無関係だった。

半導体産業の礎を築く

 「日本国際賞」をご存知だろうか。科学技術分野で日本にもノーベル賞並みに権威のある賞を作るという構想のもと、1985年にスタートした賞だ。これまでに日本国際賞を受賞した約80人の研究者や技術者には、その後、ノーベル賞に輝いた人も数多い。

 2013年に「物質、材料、生産」の分野で、日本国際賞に選ばれたのが、米テキサス大学オースチン校教授のグラント・ウィルソン博士と、アブドラ国王科技大学のフレシィエ博士だ。

2013年の日本国際賞に決まったジャン・フレシィエ博士(左)とグラント・ウィルソン博士(右)

 受賞理由は、「半導体製造に革新的なプロセスをもたらした化学増幅レジスト高分子材料の開発」。1980年代に米IBMの研究所に所属していた両氏が開発した、画期的な半導体の微細加工技術に関わる成果だ。詳細は専門的になるので省くが、パソコンや携帯電話といったIT(情報技術)社会の発展の礎を築いたと言っていい。

 今回の取材ではもともと、このレジスト技術が今日の半導体産業にもたらしたインパクトや、研究生活を振り返った感想について、両氏に話を聞こうと想定していた。

 だが、最も興味をそそられたのは、ともに70歳前後のウィルソン博士とフレシィエ博士が、世界の最前線で続けている活動の内容だった。インタビュー中も、両氏が最も目を輝かせて話してくれたのは、過去の“栄光”より、むしろ現在の“挑戦”に関する話題だった。

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「一流研究者はアラブに渡る」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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