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『月(ゆえ)とにほんご』に見る、中国人にありがちな誤解

『月とにほんご』監修の矢澤真人筑波大学教授に聞く

2013年3月12日(火)

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 当「再来一杯中国茶」は「中国の人と」「お茶を飲みながら」「じっくり話し合う」コラム。私がさまざまな縁で知り合った一般の中国人との会話を取り上げてきたのだが、今回は日本語学が専門の日本人、筑波大学・矢澤真人教授にお話をうかがうことにした。

 矢澤教授は、大人気ブログを書籍化したベストセラー『中国嫁日記』と同じ作者による『月(ゆえ)とにほんご 中国嫁日本語学校日記』(井上純一著、アスキー・メディアワークス)で日本語の監修をつとめた方で、もちろん中国にも詳しい。このマンガは40歳オタクの日本人男性のもとに嫁いできた20代の中国人嫁が、都内の日本語学校で日本語を学ぶ中でのとまどいやドタバタを描くもの。主人公の中国人嫁、月(ゆえ)さんが「なんで日本語は○○なの?」とか「日本語の○○な表現はおかしい!」と素朴に感じた疑問を、マンガとマンガの間で矢澤教授が解説するという形になっている。

月(ゆえ)とにほんご』(井上純一著、アスキー・メディアワークス)

 今や在日の全外国人登録者数の中で、中国人は韓国・朝鮮人を抜いて最大の約70万人。居酒屋やコンビニだけでなく、日本企業で働くビジネスマン、ビジネスウーマンにもずいぶんと中国人のホワイトカラーが増えてきた。

 そんな私たちのすぐ隣にいる在日中国人が、どんな日本語に躓き、どんな点を不思議に思うのか、ひいては、日本人とのコミュニケーションにどんな齟齬を感じ悩んでいるのか、について紹介したい。「なるほど、中国人はそういうふうに考えるのか!」と、外から見た目線を知ることで、我々日本人も日本について再発見することができるし、日中間の意識のズレの一端も理解するヒントになるのではないかと思っている。(※なお、以下に引用する月さんのセリフは原文のママです)

以前香港に留学していたとき、日本のマンガ家の家に修業に来る予定の香港人マンガ家の卵たちにアルバイトで日本語を教えていたことがあって、日本語教育にはとても関心があるのですが、『月とにほんご』を読んで改めて、日本語の難しさについて考えさせられると同時に、一生懸命日本語を勉強する月さんの言動に、心がほんわかと温まる気持ちになりました。そもそも、中国人が来日して日本語学習する際、最初にびっくりすることや、ぶち当たる壁は何なのでしょうか?

矢澤:日本語と中国語は共通する漢字や単語も多いことが、かえって戸惑いの元になっています。中には意味がまったく違うものがあったり、微妙にずれているものもありますから。日本語の「勉強」は中国語では「無理強いする」だし、日本語の「手紙」は中国語では「トイレットペーパー」、日本語の「娘」は「お母さん」という意味になります。「湯」は中国語では「スープ」ですから、中国人が日本の銭湯や温泉に行ってこの大きな一文字を見ると、ぎょっとするわけですね。

 あと、中国語の「愛人」は「奥さん」であって、日本語でいう「愛人」は「情人」といいますので、ややこしい(笑)。

中国語と日本語は、一見同じように見える漢字でも、どこかが突き抜けていたり、一画少なかったり、よく見ると違う字だったりしますね。

矢澤:中国人の場合、中国語の漢字が“本家”だという意識が強いので、つい「中国語が正しくて、日本語がおかしいのでは?」と思ってしまうこともあるようです。

私は月さんが「なんでカタカナありまスカ」「一種類で十分デス、どちか捨ててクダサイ!!」と怒っている場面に笑っちゃいました。確かに、中国人に限らず、日本語を学ぼうとする外国人にとって、ひらがなとカタカナの使い分けは難しいのでしょうね?


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「『月(ゆえ)とにほんご』に見る、中国人にありがちな誤解」の著者

中島 恵

中島 恵(なかじま・けい)

ジャーナリスト

1967年、山梨県生まれ。1990年、日刊工業新聞社に入社。退職後、香港中文大学に留学。1996年より、中国、台湾、香港、東南アジアのビジネス事情、社会事情などを執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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