• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「どうすればいいのですか」と聞くのはムダです

2013年3月14日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「どうすればいいのですか」「具体例を示してください」とよく聞く人がいます。若い人ならまだしも、経営者やエグゼクティブ・リーダーまでもが、そう言う質問をされることがあります。経営コンサルタントとして、いつも伝えることがあります。

 「正解はありません」

 特に、ビジネス上の「明日の決定」を下す時は、そうなのです。正解が欲しいからとスタッフに時間と費用をかけて作業させるよりも、常に改善し続けるという方法を取るべきなのです。それは、生物の進化にも似ているのです。

改善に終わりはない

 答えが1つしかない問題と、答えが無限にある問題があります。私たちは、日常いろいろな問題に直面し、明日の決定を下している訳です。その問題には、2つのタイプしかないというコトです。答えが1つしかない問題は、論理的問題と言い、答えが無限にある問題は、創造的問題と言います。問題のタイプを勘違いして、答えようとすると失敗します。

 ときどき、「答えのない問題がある」と言われる方がおられます。確かにその通りです。それは「答え」の定義の違いでしょう。これしかない解決策、「正解」を「答え」とするか、選択できる中で最も優れた解決策、「最適」を「答え」とするかの違いです。

 トーマス・エジソンは、こんな言葉を遺しました。「より優れたやり方は必ずある(There is always a better way.)」という言葉です。「best」という言葉を使いませんでした。つまり、常に比較でしかないというコトです。そして、「always」という言葉をつかいました。いついかなる時も、さらにより優れたやり方があるはずだ、という意味を込めました。

 つまり、今の問題はどちらのタイプかということです。マニュアル的な作業、ルール・法則に従って処理する作業は、正解があり、答えがあります。創造的問題は、マニュアルやルールには当てはまりません。当てはめようとすること自体が問題なのです。

解決策は無限、達成したい目的は1つ

 創造的問題を、ファンクショナル・アプローチ(以下FA)で考えてみます。FAは、それが果たそうとしている目的、意図、効用、役割などを足掛かりにして、理想的な解に近づいていこうとする考え方の1つです。答えが無限にあるような問題であっても、達成したい目的は、1つであることがほとんどだからです。

 既に、「目的意識」で取り組まれている方にとっては、何ら新しい方法ではありません。最終目的が明確であれば、それに合う手段を見つければ解決できます。現在の手段に囚われる必要もありません。経営者が下す「明日の決定」でも、必要な考え方です。

 しかし、手段と目的のつながりが不明確である場合、創造的な問題を解決できないのです。例えば、約束の納期に資料が完成しないという問題が生じたとします。準備していたにもかかわらず、資料が間に合わないことはあることです。これを解決するために、「残業する」「助っ人をたのむ」「納期を伸ばしてもらう」などの手段を考えることでしょう。

 ファンクショナル・アプローチでは、最初に「何のために《納期を守る》のか?」という問いかけをします。《約束を守る》コトで、どんな効用につながるかと言うと、相手側の《待ちをなくす》ためです。次の作業に必要な部分だけ、納品する方法もあるのです。

「「明日の決定学」」のバックナンバー

一覧

「「どうすればいいのですか」と聞くのはムダです」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

(マンションの即日完売という)異常な状況が、普通のところに戻ってきたのです。

沓掛 英二 野村不動産ホールディングス社長