• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

禁じられたコンクラーベ

2013年3月21日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ちょっと覗いてもらえばわかるが、ふだんの私のツイートのほとんどは、益体もないダジャレに費やされている。

 さもなくば、靴下を探しているか、風呂から上がっているか、夕食を告げられているか、チャーシューを作っている毎日だ。

 まだまだ人間としての修行が足りないので、ときどき体調の悪いときに、ついうっかり真面目そうなことをつぶやくときもあるが、それは一見真面目そうに見えるだけで、よく読むと本質はいいかげんなので、だまされてはならない。

 たとえばこの原稿を書いている時点での最新のつぶやきは

 メガシャキは今日も雨だった

 というものだ。なかなか体調がよさそうである。

 わざわざ改行して別のパラグラフにするほどのツイートか、とか色々いいたいことはございましょうが、一切受け付けません。先に自分で益体もないと断っている。

 そもそも「ダジャレに著作権なし」と喝破したのはとり・みきという人だが、あらゆるダジャレは、誰がいつ最初にそれを思いついて口にしたか、ということが歴史を遡っても判別できない。いまどきの世人が大好きな「検索」すらも及ばない。そしてその意味で、ダジャレは誰にも平等である、ともいえる。

 だが、誰が見てもあまりに似ているふたつの音を、考えも躊躇もなく結びつける行為には、それなりの注意も必要だ。そこには人間の尊厳とか矜持とかいう、著作権とはまた別の形而上の問題が発生するからだ。

 そういう意味で、コンクラーベという言葉には、最初から罠が仕かけられている。

 コンクラーベを語るとき、日本人が発してはならない唯一のNGワードがあることは、少なくとも良識を持ち合わせている人間の間では、黙っていても了解済みのはずだ。

 だが、世にコモンセンス絶えて久しい。

 無粋を承知で、日本カトリック司教協議会は禁言のお布れを出したはずだが、残念ながらアテンションが行き渡っていたとはいいがたく、先週のトレンドとかホットワードとかbuzz-phraseとかいう欄には、例によって、そのNGワードが踊った。

 どのみち、その名称だけでこれだけの字数を費やせるほど、コンクラーベがネタの宝庫であることはまちがいない。

 なにせ、相手は何百年もかけてあれこれ仕込んでいる。

コメント5

「とり・みきの「トリイカ!」」のバックナンバー

一覧

「禁じられたコンクラーベ」の著者

とり・みき

とり・みき(とりみき)

マンガ家

熊本県出身。ギャグマンガをメインにしながら、エッセイコミックやストーリー物も手がける。94年『DAI-HONYA』98年『SF大将』で星雲賞、95年『遠くへいきたい』で文春漫画賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面倒くさいことを愚直に続ける努力こそが、 他社との差別化につながる。

羽鳥 由宇介 IDOM社長