• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

トヨタ、不振の欧州に春は来るか

超小型EVで「保守的」イメージを打破

  • 伊藤 正倫

バックナンバー

2013年3月25日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 3月上旬、まだ寒さの残るスイスでジュネーブ国際自動車ショーを取材した。欧州では金融危機こそ小康状態だが、失業率は高止まりしており、街にはどことなく沈滞ムードが漂う。しかし、さすがにモーターショー会場は別世界。本場、欧州の高級車ブースがずらりと並ぶフロアは壮観。関係者の表情は一様に自信に満ちていた。

 一般公開に先立つプレスデーで報道陣の注目を最も集めたのが、伊スポーツカーメーカー、フェラーリだった。同社初の市販HV(ハイブリッド車)、「ラ・フェラーリ」を披露、拍手と歓声が鳴りやまなかった。赤い流線型の車体という伝統のデザインを踏襲しつつも、フロントグリル周辺は斬新なイメージ。そんなクルマが、HVシステム採用により従来モデルから排出ガスを大幅に低減した。停止時から時速100kmまで3秒以下で加速する、抜群の走行性能も健在だ。

 もっとも、このラ・フェラーリは499台の限定販売。価格は1億円を超えるとみられ、買い手は一握りの超富裕層だ。モーターショーを彩る“華”だったことは確かだが、街中で走る姿を見かけることはほとんどないだろう。ましてや、今後の自動車産業のトレンドを左右する存在にはなり得ない。

 これに対し、未来のクルマを予感させたのがトヨタ自動車だった。

トヨタが披露した2人乗り超小型EV「i-ROAD」

 モーターショーでトヨタが目玉に据えたのが、2人乗り超小型EV(電気自動車)のコンセプトカー「i-ROAD(アイロード)」だった。記者向けのプレスデーには数時間おきに走行デモを実施。デザインの目新しさに加えて、保守的なイメージの強いトヨタが、まだ市場が確立していない超小型車を発表した意外感も手伝ってか、フェラーリに負けないほど現地メディアの注目を集めていた。

 i-ROADは車幅が85cm、全長235cmと、少し大きめのスクーターほどのサイズ。開発した製品企画部の谷中壯弘氏は「車線を占有することなく、スクーターのように車線内を自動車と並行して走ることができる」と話す。リチウムイオン電池を搭載し、1回の充電での航続距離は約50kmだ。

 左右の車輪をつなぐシャフトを車体の中心1ヵ所でだけ固定。旋回時にシャフトがシーソーのように動く。車体は自然に傾き、走行時の安定性も高い。運転が楽しくなりそうだ。

「交通事情の改善」に貢献

 「細い路地が多い欧州の都市では交通渋滞が起きやすく、駐車場も不足しているが、i-ROADはこうした問題を緩和できる」とトヨタモーターヨーロッパのミシェル・ガルデル副社長は力を込める。スクーター並みのサイズなら細い路地もスムーズに走行できるし、欧州では一般的な路上駐車をしても、通行の妨げになりにくい。ちゃんと屋根も付いているから、天候や季節を問わずに使える。

コメント6

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官