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【シャープ取材班集中連載(1)】 潜入!台湾・ホンハイ本社

シャープを翻弄する巨大企業の素顔とは

2013年4月8日(月)

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 売上高12兆円。デジタル製品の製造受託で世界最大手の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業。シャープの経営を翻弄し、日本でも「知名度」が高まった。だが、巨大企業の素顔はほぼ明かされていない。台湾の本社がある街に潜入した。

 3月上旬。台湾の中心地、台北市在住の日本人に聞いてみた。

 「ホンハイの本社はどんな感じですか?やはり大きいんでしょうね」。

 肩透かしの返事だった。「いやー、見たことないんですよ」。

 えっ、どういうことだろうか。台湾が誇る巨大企業のはずである。

 彼は続けた。「なにしろ、日本で言うと、千葉とか埼玉のような場所にあるんですよ。行ってみたいんですけどね」――。

 翌日、ホンハイ本社の住所を書いた紙を手にタクシーを拾った。乗った場所は台北市内の中心地である。運転手さんは住所を一瞥すると、車を飛ばし始めた。

台北中心地をどんどん離れていく

 高速道路に入り、どんどんスピードが上がる。遠くに霞む台北の高層マンションやオフィス街。そのうち、高速からは緑に囲まれた自然しか見えなくなった。およそ40分。車が減速し、ようやく一般道に入った。

 本社の住所を見返してみた。「新北市」とある。要するに、台北市内ではなく、その近郊の衛星都市というわけだ。「千葉」「埼玉」の意味が理解できた。周りの景色は、日本の郊外に似通っている。

 運転手さんも道がわからず、近くの食堂で道順を確認した。再び発進。すると、ようやく見えてきた。「鴻海」の文字だ。

 一度、車を降りてみた。ただ、何か違和感を覚える。ここが、売上高12兆円企業のお膝元なのか。道はボロボロ、家屋もみすぼらしい。

 近くにあった真新しい立て看板に見入った。「土城工業区」「Tucheng Industrial Park」と書いてある。腑におちた。ホンハイは、台湾郊外の工業団地に本社を構えているのだ。

 次に、立て看板の下にある案内図に目を向けた。周辺の地図案内らしい。顔を近づけて見ると、団地の「区画」は実に100近くもあり、そのなかに色々な会社が入居しているようだ。しかも、色分けによって、電子業、金属業、建材業といった具合に、業種の違いを示している。

 ホンハイは電子業の青色。青色を指で数えると、全体の7割にのぼる。つまり、ホンハイの本社は「電子業者が集積する工業団地の一角に位置している」と言える。運転手さんは「もう近い」と目配せする。さあ、いよいよ本社のお目見えだ。

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「【シャープ取材班集中連載(1)】 潜入!台湾・ホンハイ本社」の著者

馬場 燃

馬場 燃(ばば・もゆる)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社の経済部などを経て、2012年4月から日経ビジネス記者。電機・IT業界を担当している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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