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実は知らない「給料」が決まるホントのルール

「そんなの聞いてない!」は通用しない

2013年4月17日(水)

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【はじめに】

 「がんばれば、なんとかなる」という時代ではありません。

 「なんとなくで、なんとかなる」という時代は、とっくの昔になくなりました。現在の資本主義で生きていくためには、“資本主義経済のルール”を知り、それに沿った努力をしなければいけません。

 日々、みなさんの目の前には膨大な情報が転がり込んできます。それらをうまく使いこなさないと足元をすくわれることにもなりかねません。ただし、足元ばかり観るようになると、大局を見失い、「木を見て森を見ず」の状態に陥ります。

 そうならないために、“資本主義のルール”を知ることが必要なのです。この連載では、経済学理論や経済古典を背景に、この社会がどういうルールで動いているかを解き明かし、その視点から経済のニュースを解説していきます。知らず知らずのうちに見えなくなっていた暗黙のルールが見えてくるでしょう。みなさんの「視界」をクリアにするヒントがご提示できれば幸いです。

アベノミクスで給料が上がるのか?

 最近、アベノミクスの影響で株価が持ち直しているというニュースを目にしたり、一部の会社が賃上げを発表しているのを見ると、「このまま景気がよくなりそうだ」と感じるかもしれません。

 しかし私は、これは一時的な「お祭り騒ぎ」にすぎないと考えています。景気は「気分」の問題でもありますので、みんなが「景気がよくなりそう!」と考えれば、お金を使うようになるでしょう。その結果、本当に景気がよくなることもあります。

 実際、日経新聞の調査によると、61%の人が、安倍内閣の経済政策で景気回復が「期待できる」と回答したようです。

 ただし、同じ調査で、世帯の所得増は「期待できない」が69%に上りました。労働者は「気づいている」のかもしれません。

 とはいえ、なぜ「期待できない」のか、なぜ「給料が上がらない」と思うのか、それを論理的に説明できる人はほとんどいません。「暗に」感じているのです。

 その、みなさんが暗に「気づいている」ものとは一体何なのでしょうか?

これから15年間給料が下がり続けたら……

「あなたの給料はこれから15年、ずっと下がり続けます」

 そう言われたら、どう思いますか? ただでさえ生活が厳しいのに、これ以上収入が減ったら生きていかれない! そう感じる人もいるでしょう。しかも、15年間も下がり続けるということは、15年後の自分の方が今よりも少ない収入でやりくりしなければいけないということになります。

 「もし、そんなことが起きたら、大変だ」

 残念ながら「もし、そんなことが起きたら」ではありません。これは過去15年間に起きた現実なのです。

 このグラフを見てください。

(出典:国税庁 平成23年 民間給与実態統計調査結果)

 これは日本のサラリーマンの平均年収の推移を表しています。ピークだった平成9年(1997年)の467万円から下がり続け15年で約60万円減りました。月収に換算すると5万円減です。

 ご自身の給料を想像してみてください。いまの給料から毎月5万円減るのです。いかがでしょうか? しかも、自分は15歳も年齢が増えています。25歳の人は40歳に、35歳の人は50歳になっています。でも、今の月収よりも5万円下がってしまうのです。

コメント22件コメント/レビュー

「 サラリーマンの場合、職種が営業職であれば、成果主義はハッキリ数字に出るので、そのまま給料に反映されます。」あれれ?私は営業職ですがウチの会社は「売上を上げれば上げるほど”基本給”が下がっていくます。・・・それって”ブラック企業”ですよね?(2013/04/20)

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「実は知らない「給料」が決まるホントのルール」の著者

木暮 太一

木暮 太一(こぐれ・たいち)

経済ジャーナリスト

経済ジャーナリスト、社団法人教育コミュニケーション協会の代表理事として、相手の目線に立った話し方・伝え方が、「実務経験者ならでは」と各方面から高評を博し、企業・大学向けに多くの講演活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「 サラリーマンの場合、職種が営業職であれば、成果主義はハッキリ数字に出るので、そのまま給料に反映されます。」あれれ?私は営業職ですがウチの会社は「売上を上げれば上げるほど”基本給”が下がっていくます。・・・それって”ブラック企業”ですよね?(2013/04/20)

「就業形態別」「年齢層別」のグラフこそ比較する意味がある。15年前の50歳と今の50歳を較べる事にはあまり意味が無い。むしろ15年前の35歳と今の50歳、そして15年前の50歳と今の65歳の収入が、それぞれどのように変化したかを見る方が有意義だが、提示されたグラフではそれがまったく判らない。先に結論ありきで、結論に反する結果がはっきり見えてしまう年齢層別グラフや就業形態別グラフは恣意的に使わなかったのではないかと勘繰りたくなる。(2013/04/18)

先のコメントに誤りがあったため訂正したい。年収カーブで実質値に補正したとき傾きが同じになるのは、特定年度の年齢-年収分布であって、特定世代の年度-年収推移ではなかった。特定世代の年度ごとの年収変化度は、当たり前の話だが、GDPデフレータのほかに経過年の実質成長に影響を受けている。90年ごろからは多少変動があっても実質成長率は1%前後を中心に動いているが、80年代には4-5%を中心に動いていた。そのため、80年代に20代だった世代の年収伸び率は、90年頃20代だった世代の伸び率よりも、90年代に入るまでは高くなる。バブル崩壊後社会に出た世代で比べれば影響は少ないが・・・60代まで比べることができない。これについて以下余談。特定世代の年度ー年収推移をみると、好景気では年収が伸びるが不景気では年収が伸びない様子が見て取れる。一方、特定年度の年齢ー年収分布には”不況世代””好況世代”のような波が見られない。このデータから、一部の人が言うような日本人の年収における『新卒履歴効果=新卒期など特定時期に景気が良かったかどうかが将来までずっと影響する』説は胡散臭いと思っている。(三諸)(2013/04/17)

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