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【シャープ取材班集中連載(2)】 私がシャープを辞めたワケ

2013年4月9日(火)

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 液晶事業への過剰投資が原因となり、経営危機に陥ったシャープ。業績回復に向けて社内で実施されたのが、約60年ぶりとなる希望退職の募集だ。2012年8月28日に実施を発表し、同年12月15日付で2960人が同社を去った。希望退職以外で会社を去った従業員を加えると、同時期の退職者数はさらに増えることになる。

 彼らは何を考え、シャープを退職することを決断したのか。今回、匿名を条件に、昨年末にシャープを退職した元従業員に話を伺う機会を得た。以下からは、取材の内容を座談会形式でお伝えする。

 なお、取材に応じた元従業員は下記の3人である。いずれも、現在は別の会社で新たな業務に就いている。

A氏:非液晶部門所属の50代男性
B氏:液晶部門所属の40代男性
C氏:液晶部門所属の30代男性

 A氏とB氏は会社側が募集した希望退職に応じた。C氏は自ら転職を選んだ。

シャープでは約60年ぶりに希望退職が実施された。その概要について聞きたい。

B氏:希望退職の実施について社内外で発表されたのは2012年8月28日だが、詳細については社内でも明らかにされなかった。実際に詳細が明らかになったのは9月以降だったと記憶している。

A氏:対象年齢は40歳以上、退職金の加算は最大で30カ月、希望者には転職に向けた支援を実施するという内容だった。多くの企業で実施されているリストラとそんなに違いはないだろう。

C氏:内容については、ほぼ同じ。私自身、30代が対象外だったので、ショックを受けたのを覚えている。

退職を決断したのはいつか。理由についても知りたい。

A氏:私は8月末に希望退職の応募が発表された時点で、退職を強く意識した。50代なので定年まで残るという選択肢もあったが、会社の状態を考えると去るのが良い選択だと考えたからだ。もちろん、退職金の加算がいくらになるかは気になったが。

C氏:2012年5月から一般社員の給与カットが始まったのがきっかけだ。それまでは経営悪化という報道を耳にしても、なかなか実感できなかった。9月には給与カットの割合が2%から7%に拡大したうえ、残業もできない状態が続いた。この結果、月給ベースで7万~10万円程度下がり、さすがに生活が苦しいと感じるようになった。シャープに愛着は感じていたが、安定的な給与が保証されないので辞めることを決意した。

B氏:私は会社の経営が悪化する中で、これ以上は会社にとどまるのは危険だと判断したからだ。転職するならこれが最後のチャンスだと感じた。

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「【シャープ取材班集中連載(2)】 私がシャープを辞めたワケ」の著者

佐伯 真也

佐伯 真也(さえき・しんや)

日経ビジネス記者

家電メーカーで約4年間勤務後、2007年6月に日経BP社に入社。日経エレクトロニクス、日経ビジネス編集部を経て、15年4月から日本経済新聞社証券部へ出向。17年4月に日経ビジネス編集部に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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