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どうする新人教育、叱るべきか褒めるべきか?

人事コンサルが明かす、若手を伸ばす技術

2013年4月12日(金)

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 「結局、新人や若手をうまく育てるには褒めればいいんですか? それとも、叱ればいいんですか?」――。

 これは、人事コンサルティング会社タワーズワトソンが提供している、企業向けのマネジャー研修で今も頻繁に飛び出す質問だという。

 新人教育を中心とした若手社員の育成で、どう接し、どう鍛えていくべきかで悩む企業は依然として多いようだ。「褒めて伸ばす」という人材育成は、かなり普及しているものだと思っていたが、いまだに実践しきれていない企業やマネジャーも多いことが分かり意外だった。

 「甘くすべきか厳しくすべきか、褒めるべきか叱るべきか、そういう単純な二択で済む問題ではないのですが…」。タワーズワトソンの村上朋也コンサルタントと平本宏幸コンサルタントは、こう苦笑する。

 「ゆとり世代で、全体的に打たれ弱い」。企業の人事担当者などと話すと、今どきの学生や新人ついて、そのような意見をよく聞く。さらに、新人や若手の扱いと育成に苦労する話が出ると、その主な原因が「新人の変化」にあるかのように語られることも多い。

 しかし村上コンサルタントと平本コンサルタントは、この説を真っ向から否定する。「新人や若手が変わったこと以上に、その変化を受けて自分の意識やマネジメント手法を変えようとしていないマネジャー側に問題がある。『今どきの新人は…』と愚痴を言う前に、マネジャーとしてのマネジメントスキルを磨く必要がある」が、彼らの主張だ。

 まもなく発売になる日経ビジネス4月15日号で、「それをやったら『ブラック企業』、今どきの若手の鍛え方」という巻頭特集を担当した。同特集では、就職活動を支援する塾の講師、人事コンサルタントや評論家、大手企業の人事担当者などに幅広い取材を実施。「ブラック企業」という風評被害に遭わないように、今どきの若手人材への接し方や鍛え方をどう改善すべきかを紹介している。

 一連の取材の中で、今どきの若手ではなく、今どきのマネジャーの問題を指摘したのは両コンサルタントだけだったので、この取材は非常に印象に残った。

 同時に、両コンサルタントによる褒め方の技術も興味深いものだった。もちろん賛否はあると思うが、示唆に富み、新人育成のヒントにもなると思うので、一部をここで紹介したい。

褒め続けるか叱り続けるかで異なる成長

 現在のマネジャーとして必要な能力の一つとして、村上コンサルタントは、「新人の優れた部分を引き出し意識させ、さらに伸ばせるように動機付けをできることだ」と説く。そのためには、多少の失敗や腹の立つ部分があっても、優れた部分を見抜いて褒め続けることが重要になるという。

 取材では、「褒めて育てることの重要性」を裏付ける、興味深い実験の話も聞いた。

 この実験は、対象者を3つのグループに分けて、共通する課題を与え続ける。そして、その成果への対応をグループごとに変えることで、その後の改善と成長にどのような変化があるのかを調べるものだ。

 1つ目のグループは「結果にかかわらず、必ず褒められる」、2つ目のグループは「結果にかかわらず、必ず叱られる」、3つ目のグループは「結果について、褒められることも叱られることもなく、ほったらかしにされる」――に分けられたという。

 この実験の話を聞きながら筆者としては、「当然、褒められるグループが最も伸びたという結論なのだろう」と予想してはいたが、正解は「半分、当たり」といったところ。そこまで単純ではなかったのが意外で、興味深かった。

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「どうする新人教育、叱るべきか褒めるべきか?」の著者

宗像 誠之

宗像 誠之(むなかた・せいじ)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日本経済新聞社産業部、日経コンピュータを経て、2013年1月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官