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グーグルと対峙する男

「日本版グーグルグラス」、テレパシー井口尊仁社長に話を聞く

2013年4月11日(木)

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撮影:的野弘路、以下同

 この男と米グーグルは切っても切れない関係にあるのかもしれない。

 元頓智ドット代表取締役の井口尊仁氏。彼が世の脚光を浴びたのは2008年の秋だ。スマートフォンに搭載されるカメラを通じて見える風景に、様々なデジタル情報を付加してあたかも現実世界を拡張しているかのように見えるAR(拡張現実)の申し子として、井口氏は注目を浴びた。

 しかも舞台は日本ではない。トップクラスのベンチャーキャピタリストたちが集う米サンフランシスコで開催されたイベント「TechCrunch50」の舞台だった。拍手喝采を浴びた井口氏は、その後、日本ではエバンジェリストとしての地位を不動のものにしていく。

 記者が井口氏に初めて取材できたのは、2008年11月。当時、井口氏は頓智ドットの技術フェローだった情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授の赤松正行氏がいる岐阜県大垣市に本社を構えていた。記者は井口氏の持つ独特の雰囲気に飲まれてしまったことを今でも覚えている(関連記事)。

 「グーグルは目の前にあるモノを検索できない」。

 取材の際、突如、彼の発したその言葉は、その後に世に送り出したソフトウエアを見て初めて理解した。米アップルの「iPhone」やグーグルのOS「Android」を搭載したスマートフォンで動くARソフトウエア「セカイカメラ」だ。

 あれから4年。グーグルはスマートフォンに代わる新しいコンセプトの電子機器としてメガネ型端末「Google Glass」を開発し、販売に向け動き出した。まさに目の前にあるモノを検索できるようにする第一歩だ。

 グーグルに呼応するように、井口氏もまた2012年12月をもって頓智ドットを退職。2013年1月にテレパシーを起業し、メガネ型端末「テレパシー・ワン」の開発を急いでいる。

 4年振りに取材の機会を得た記者は、早速、井口氏のもとへ向かった。ロングインタビューをお送りする。

頓智ドットを辞め、テレパシーを起業した背景から教えてほしい。

 屋外を歩いていて、かわいい犬がいる。これをスマートフォンで撮影して誰かとシェアするのにどのくらいのステップがかかるか分かるだろうか?ポケットからスマートフォンを取り出し、電源を入れ、アプリを立ち上げ、メニューを選び、撮影してなどとやっていると実に13ステップもかかる。

 僕が作ったセカイカメラはARの草分け的存在だが、物理的な制約はいつも悩みの種だった。このステップを短縮し、スムーズにインターネットに繋がる環境を実現しようとすると、どうしてもウエアラブルコンピューターに行き着く。スマホアプリはスマホのハードウエアとしての制約を決して越えられない。だからこそ、ハードウエアを作るべく、テレパシーを起業するに至った。テレパシー・ワンはセカイカメラのロードマップ上にはある。だが、まだ「頓智の井口さん」のイメージが強い(笑)。早くこれを変えなければ。

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「グーグルと対峙する男」の著者

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士