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我が痛風に一片の悔い無し

「道の駅」取材で出合ったお酒たち

2013年4月17日(水)

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 痛いらしいとは聞いていたが、聞くとかかるのではえらい違いである。先日、痛風を発症した。当初は手と足が熱を持ち、うっすらと赤くなり、かゆみを感じる程度にすぎなかった。だが、数日たつとかゆみは、明らかな痛みへと進化した。健康診断で医師に「尿酸値が高すぎる。あんた、立派な痛風だよ」と指摘されたのは半年前。正常値は7.0mg/dl以下だが、記者は9.6mg/dlに達していた。

 ただし、自覚症状がほとんどなかったため危機感は薄いまま。その直後からビール会社を取材するようになると、会う相手に痛風持ちが多く、彼らは一様に明るく飲酒を満喫しているようなので、節制する気持ちが萎えてしまっていた。

 それでも3月に入って飲まない日が1週間も続いた。これは個人的には快挙と言える。にわかに「酒抜きでも生きていける!」という自信が芽生えた。このままいけば、次の診断で尿酸値も正常値に戻るのではないか。そんな希望も見えてきた。

 その矢先、「日経ビジネス」4月22日号の特集の取材途中で、禁酒をあきらめざるを得ない2つの出合いがあった。一気に酒量が増えて、冒頭の発症に至った。もちろん、痛風は生活習慣病の一種だからアルコールだけが原因ではない。ただし記者の場合、飲んだ翌朝に両手足が内側からじんじんと痛み、酒を控えると痛みは我慢できるかゆみになる。従って、痛風と酒との因果関係は経験的に大きいと言える。ここまで分かっているのに、酒量を減らせない。飲料メーカーや蔵元の商品開発力には意志薄弱な消費者として脱帽する。

断酒失敗の陰に名酒あり

 記者が最初に断酒失敗に至ったのは3月中旬。福島県玉川村へ取材に出かけた日のことである。 東日本大震災後、東京電力福島第1原子力発電所から50キロメートル以上も離れているにもかかわらず、村の生産者たちは風評被害によって苦しい立場に追い込まれていた。

 そんな彼らを守り、何とか販路を探し続けてきたのが、道の駅「たまかわ」である。駅施設内で生産物直売所を運営しているほか、2011年8月に東京・築地にアンテナショップを構えて玉川村の農作物の安全性を訴えてきた。

 道の駅とは一般道路沿いにある休憩施設だ。通常、自治体が整備して、第3セクターなどが運営する。今年4月22日は、国土交通省が第1弾の103駅を登録してからちょうど20年がたつ節目である。先月ついに1000駅を突破した(現在1004駅)。4月22日号の特集「『道の駅』が地方を救う」ではそんな道の駅の活躍ぶりを紹介している。

 たまかわ駅長の穂積俊一氏は、築地店で見知らぬ男に「放射能を東京に持ってくるな。農作物を持って福島に帰れ」と罵倒されたことがある。

道の駅「たまかわ」(福島県玉川村)で駅長を務める、穂積俊一氏(写真:野口 勝宏)

 その前日、県内から皇室に桃を献上するという行事があったばかりだったのでショックは余計に大きかった。「どれだけ頑張っても安全性なんて理解してもらえないかもしれない」と肩を落とした。そのくだりを話す時、穂積氏の目に涙が浮かんだ。記者も思わず横を向いてしまった。その時、視線の先にあったのが、「さるなしワイン」である。玉川村ではサルナシを使った加工品を生産している。

 取材後、いくつかの加工品とともにこのワインを買って帰った。読者には申し訳ないが、記者にはグルメリポーターやソムリエのように優雅に味を表現する技がない。 ここではさるなしワインが呼び水になって、記者の酒量が通常水準に戻ったという事実だけを記す。

コメント3件コメント/レビュー

本題からは大きく外れてしまいますが、それだけの酒好きをアピールして痛風の儀礼も経験した上木記者には、健康状態がよくないと緩和型以外には加入しにくくなると言われている医療保険見直し加入の突撃レポート(どたばた劇)役を是非お願いしたい。日経ビジネスオンライン読者も家計の見直しを迫られる中、保険屋から医療保険の見直しを打診されて心が揺らいでいる方も少なくないと思うが、○社ではどんな対応をされたかといった本音を書き連ねたレポートを出してくれれば、非常に興味深い読み物となるものと思われる。(2013/04/17)

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「我が痛風に一片の悔い無し」の著者

上木 貴博

上木 貴博(うえき・たかひろ)

日経ビジネス記者

2002年に筑波大学を卒業し、日経BP入社。「日経ビジネス」「日経情報ストラテジー」「日経マネー」編集部などを経て、2016年4月から現職。製造業を中心に取材中。趣味は献血(通算185回)。相撲二段。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

本題からは大きく外れてしまいますが、それだけの酒好きをアピールして痛風の儀礼も経験した上木記者には、健康状態がよくないと緩和型以外には加入しにくくなると言われている医療保険見直し加入の突撃レポート(どたばた劇)役を是非お願いしたい。日経ビジネスオンライン読者も家計の見直しを迫られる中、保険屋から医療保険の見直しを打診されて心が揺らいでいる方も少なくないと思うが、○社ではどんな対応をされたかといった本音を書き連ねたレポートを出してくれれば、非常に興味深い読み物となるものと思われる。(2013/04/17)

お酒を嗜まれるのは結構ですが、悪いことは言いませんから通風は治療しましょうよ、ね(笑)。(2013/04/17)

痛風は痛いですよねーしかし、酒も美味しいし・・・まぁ頑張りましょう(2013/04/17)

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長