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雲泥の差が出る「クリエイティブになる方法」

2013年4月17日(水)

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 考えるコトと調べるコトは違います。何かを始める時に「さてどうやる」「どこかに事例はない」というのは思考ではなく、調査です。それはクリエイティブな作業ではなく、オペレイティブな作業です。自分はクリエイターだと思っていても、作業はオペレーターになっていないでしょうか。本当の意味でのクリエイションを身につけないといけませんね。

創造作業を科学的にアプローチ

 クリエイティブな作業は、科学的にアプローチできます。新規性や独自性を追求したプロダクトやプロセスを創り出す作業は、特殊な能力が備わった人やその集団だけという印象が強いようですが、そうではありません。クリエイトできる仕掛けと、クリエイトできない仕組みを理解すれば、多くの人が創造作業に携わることができるのです。

 もちろん、芸術的な領域でのクリエイトは困難です。そこには、表現のプロセス、具現化のプロセスがあるからです。科学的にアプローチできる限界というのもあります。マニュアルに従っていれば、自動的に優れた成果が得られるというものでもありません。

 ただ、私の言うクリエイティブとは、あくまでビジネスにおけるクリエイションの領域に限定しています。仕事、業務の創造的改善という意味です。科学的アプローチを知らない人と知っている人では、雲泥の差が出るからです。時間と費用の掛けた量と比例するオペレイティブな作業とは異なり、コツを知るか知らないかで結果が変わるからです。

 つまり、科学的アプローチを知らない人が多いのです。学校教育でも教わりません。企業に入っても教育プログラムはありません。だから、知らずにビジネスしている人が多いのです。だから、科学的アプローチを身につけると効果があるのです。

クリエイトできない仕組みを理解する

 生物的な仕組みとして、クリエイトしにくいものなのです。私たちは、日常の活動において、四六時中クリエイトしてしまうと行動できなくなります。考えないで行動することができるような仕組みがあるのです。それは、習慣であったり、反応であったりするものです。先入観、固定観念によって無意識のうちに処理されているのです。

 もっとも私たちは、その他の生物と違って知恵があります。ブレーズ・パスカルも「人間は考える葦である」と言いました。自分の意思と思考によって、道具を作ったり、判断したりすることができます。何も考えない生物と同じように扱うことはできません。
しかし、より多くの思考を処理したり、より複雑な行動をとったりするためには、固定観念が必要なのです。一部の情報から、過去の経験や知識を使って全体像をとらえ、次の瞬間を予測できるようになっています。たとえば、車が自分に向かって走ってきたら、反応的に逃げる行動をとります。いちいち思考することはありません。

 つまり、ビジネスのど真ん中にいると、右から左から車が行き交っているのです。その都度立ち止まって分析して、議論して、合意を得ている暇はないのです。あえて、思考を停止することで、身の安全を守る仕組みがあるのです。だからクリエイトできないのです。

クリエイトできる仕掛けを理解する

 では、クリエイトできる仕掛けを説明したいと思います。ポイントは固定観念から逃れる仕掛けを作るコトと、創造性を刺激する仕掛けを作るコトです。まず、固定観念から逃れる仕掛けについて説明します。それは、目の前の対象と脳にある過去の観念を結びつけないようにするコトです。それには、次の6つのパターンがあります。

  • 細分化:対象を細かく分解することで、原形を判らなくする
  • 拡大化:対象の一部を拡大することで、全体を見えなくする
  • 縮小化:対象の周囲も取り入れることで、対象を相対的に小さくする
  • 被覆化:対象の一部を隠すことで、対象と認識できなくする
  • 変形化:対象の形や性質を変化させることで、別のものと思わせる
  • 抽象化:余分なものを取り除き単純化することで、新たな感覚で捉えさせる

 実は、クリエイトの上手な人は、自然にこの6つのパターンのどれかを使っているのです。バイアスがかからないように、ゼロベースになれるように、自分なりに工夫しています。そのためのテクニックもたくさん存在しています。私の専門とするファンクショナル・アプローチは、「細分化」「変形化」「抽象化」を取入れているのです。

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「雲泥の差が出る「クリエイティブになる方法」」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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