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恥ずかしながら、選挙に行ったことがありませんでした

2013年4月17日(水)

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 変化するということ。僕らカヤックでは、このキーワードをすごく大切にしています。その根底には人間は自分に自信があれば人に優しく生きていけるし、どんな状況であれ面白法人として自分が面白く活動できるからです。そしてその自信をつける最たる解が、自分が変われるという自信です。変化を恐れない人間になればその分自信がつくからです。

 だから僕は「やなさん変わりましたね」って言われるよう年々精進しようと思っているのですが、一方で、最近さらに追加して思うことは「変わっても、変わる前の自分を忘れてはいけない」ということなのではないかと思います。

 人は変わってしまうと、変わる前の自分を忘れてしまうものです。例えば、「最近の若い者は、けしからん」という発言は、自分だって若かった頃はけしからなかったのに、その自分を忘れているからではないかと思うからです。

数年前まで選挙に行かなかった

 これを特に強く感じた経験が最近あります。それは僕の政治に対する興味です。恥ずかしながら、数年前の僕は選挙になんて行きませんでした。ですが、今は行きます。メディアの政治報道や具体的な政策に深く興味をもつといったところまではいきませんが、少なくとも自分たちが生きていく上で様々なルールを決める自分たちの代表は、どんな人なのかそこには興味がありそこを自分自身の手でしっかりと選びたい。その程度ではありますが関心を持つようになりました。

 そして、このトピックが最近熱くなっています。というのも、鎌倉にあるIT企業を集めてカマコンバレーという団体を立ち上げたことは以前のブログでも紹介したとおりですが、この団体の最初の活動として、ちょうど4月に行われる鎌倉市議会議員選挙を盛り上げようという企画を立ち上げているからです。

 ちなみに、カマコンバレーは政治的な活動をメインにする団体ではないですが、たまたま時期的にそういうイベントがあったのでこれが第1段のプロジェクトとなりました。

 ただ、このプロジェクトを通して、ITというツールはうまく使えば、人に主体性を出させるよいツールになると思いました。政治家と各種ソーシャルメディアでつながることでいままで興味のなかった政治に興味をもつ。あるいは「いいねボタン」をおすことで簡単に意思を表明したり参加したりすることで、より主体性がでてくる。主体性がでるということは物事を自分事化できるのでより楽しい生き方ができる人が増えるということです。

 そして、おそらく僕はこの活動をしてなかったら、鎌倉市長選ならまだしも、鎌倉の市議会選挙にはいかなかっただろうと思います。今までも一度もいったことがない。おそらくこの読者にも国政選挙や県知事、市長選ぐらいまではいくけど、市議会選挙はいったことない人が大半なんではないかと思います。

 でもよくよく考えたら僕らにとっては、市というのはもっとも身近な関わりであり、自分たちの生活に直結する、だから結構重要なのですね。自分たちの手で信頼できる人を選ばなければならない。

よりよい街にしたい

 そのようにこのプロジェクトを通して僕の自覚が変化しました。そしてそうなるとどうなるのでしょうか。今までは興味がなかったのに、強くそのことが重要だと思ってしまうと、なんとかより多くの人に選挙に参加して、自分たち自身でよりよい市にしていこうという意識が高くなる。その結果、ついついそういう政治的発言が増えてくる。でも政治に興味のない人は政治的発言をする人が理解できないしだんだんめんどくさくなる。でもこちらはそれを重要だと思っているので、なんでこの人は興味がわかないんだろうと、必死になる。通勤中に電車のなかで揺れている人たちをみて、この人たちの何人が選挙にそもそも行ったことがあるんだろうか・・・とか考えちゃう。かくして溝が広がります。自分だって昔は選挙に興味がなかったのに、その頃の自分を忘れていってどんどん溝が広がっていってしまう。

 昔、学生時代に選挙の前になる度に、「もし自分が入れる候補者が決まっていないならこの人に入れてね」って電話してくる友人がいました。それはちょっとした知人とかではなく、しっかりとした信頼関係のある友人でした。それほどの仲にもかかわらず、あの当時はなんで友人がそんな電話をわざわざしてきて、関係性が悪くなるかもしれないのに随分勇気ある行動だなと、理解できなかったけど、今ならわかります。

 僕は、どうせ選挙になんて興味がなかったし、行かないこともわかっている。だったら、私と君は、信頼できる関係なんだから、何も考えずに僕の信頼している政治家に一票いれてくれよ。力を1つ貸してくれないか。ということだったんだと思います。

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「恥ずかしながら、選挙に行ったことがありませんでした」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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