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いま必要なのは「仮説設定能力」

進路選択からビッグデータ活用まで、あなたの仮説が一番大事

2013年4月23日(火)

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 20世紀屈指の哲学者バートランド・ラッセルは、晩年の主著である西洋哲学史において、「仮説設定こそが最も難しい知的作業であるとともに、最も意味のあるものである」と説いた。

 少し前までは、仮説設定の能力は学者において必要とされていたものだった。その後、コンサルタントなどのプロフェッショナル・ファームで働く人々にもその能力は必要とされるようになり、近年では仮説設定能力はより多くの人に必要であると考えられるようになっている。国際会議における教育関連のセッションにおいても、21世紀の学生に教えるべきものの1つは仮説設定能力だとよく語られる。そこで、今回は仮説設定に関する話をしよう。

仮説検証で勝ち上がった鈴木敏文氏

 仮説というのは、とても単純化していうと、その時点では完全な事実の積み上げなしに「~である」と考えられる、検証可能なアイデアのことだ。例えば、「地球が太陽の周りを回っている」、「この事件の真犯人はこの人だ」、「日照時間と降雨量でワインの美味しさが決まる」といったことの全てが仮説だ。

 仮説の検証は次のようになる。まずは、仮説が正しいものと仮定して、それを検証する事実を集める。検証の結果、仮説が間違えていることが立証されたら仮説設定をやり直す。事実を集めても仮説が否定されなかったら、仮説を正しいものとみなして採択する。

 仮説を設定してそれを検証することによって真実を探求するというのは、もともとは科学の分野で始められたアプローチだったといわれている。しかし、仮説設定という思考方法は非常に強力なものなので、20世紀の半ばにはビジネスの一部の世界に取り入れられ、現代ではほとんど全ての分野において必要不可欠なものであると考えられるようになっている。

 例えば、ビジネスの世界で仮説とその検証をとことん行なっていた経営者の1人は、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長だ。例えば、鈴木会長について書かれた本である『鈴木敏文の「統計心理学」―「仮説」と「検証」で顧客のこころを掴む』(勝見明著、日本経済新聞社)では、セブンイレブンがいかにして、日々のデータを見ながら仮説設定と検証を繰り返しているのかを知ることができる。

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「いま必要なのは「仮説設定能力」」の著者

慎 泰俊

慎 泰俊(しん・てじゅん)

投資プロフェッショナル

東京生まれ東京育ち。朝鮮大学校政治経済学部法律学科卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て現在はバイアウトファンドの投資プロフェッショナルとして働く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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