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電気自動車がもたらす本当の「変化」

これまでとは違った開発研究の蓄積が必要

2013年4月30日(火)

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 身近な家電製品をバッテリーの観点から分類すると、見え方が変わってくる。コンセントを挿し続けないと使えないものと、コンセントを差し込んで充電した後には持ち運べるものという分類だ。携帯電話やカメラなど、エネルギー消費の小さいものは、バッテリーの技術進歩がさほど進んでいないタイミングから持ち運びができるようになった。比較的エネルギーを使うパソコンが本当の意味で持ち運び自由になったのは、つい最近のことだ。

 携帯電話、パソコンの次にやってくる「家電製品」の大きな波は自動車からやってくる。電気自動車のバッテリーとなるリチウムイオン電池の性能は向上し続けており、自動車や輸送機器向けのリチウムイオン電池市場の規模は今後5年に亘って年率50%以上で拡大すると考えられている。

 バッテリーの問題さえクリアされれば、電気自動車はガソリン車、ハイブリッド車、燃料電池車に比べはるかに燃料効率がよく、長期的には既存の自動車の多くを代替していくだろうと考えられている。

 統計の取り方にもよるが、自動車産業は50兆円の巨大産業。電気自動車は産業界にかなり大きなインパクトを与えることになる。今回は、電気自動車が本格化すると、何がどう変わるのかについての未来予想図を描いてみよう。

自動車が移動の道具であり続けた場合は?

 電気自動車のガソリン車との決定的な違いは、そのエネルギー変換の構造にある。どちらも本質的には、何らかの化学反応から得た熱エネルギーを、最終的には車を動かす運動エネルギーに変えている点では変わりはない。しかし、そのプロセスが大きく異なっている。次の図を見てほしい。

 ガソリン車においては、ガソリンを燃やして、それを車輪を回す運動エネルギーに変換するプロセスが全て車内で完結している。このエネルギー変換を担うのがエンジン部品だ。一方で、電気自動車の場合、水力・火力・原子力などから得られたエネルギーを発電所が電気エネルギーに変換し、それが家庭に届き、電気自動車にプラグを経由して届けられ、最終的に運動エネルギーに変換される。

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「電気自動車がもたらす本当の「変化」」の著者

慎 泰俊

慎 泰俊(しん・てじゅん)

投資プロフェッショナル

東京生まれ東京育ち。朝鮮大学校政治経済学部法律学科卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルを経て現在はバイアウトファンドの投資プロフェッショナルとして働く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト