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“ソニーデザイン”の伝統を守ったキラー技術

ソニー・ブラビア「X9200シリーズ」のスピーカーと音(後編)

2013年4月25日(木)

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前編はコチラ→「革新されたテレビの音

オーディオ事業部から来た2人の助っ人

 では具体的にX9200シリーズの音づくりの話を進めよう。

 テレビ商品企画担当の板山よしみ(ホームエンターテイメント事業本部第1事業部・音響技術課エンジニアリングマネージャー)は、「9200シリーズでは、絶対に音を良くしようと誓いました。映像の4K×2Kとバランスさせよう、と。これまで不均衡がはなはだしくなっていましたから。しかし、商品としてまとめるには、どこまでを目指すべきか……。上をみればきりがないし、下には落としたくない。やはりアンプやユニットが問題らしいということは分かりますが、我々だけではなかなかそこまで入り込めなかった」と振り返る。

 そんなジレンマを抱えていた時、強力な助けとなったのが、オーディオ事業部からの応援であった。

 「我々だけだと、『そうなんだけど、でも……』というあたりで諦めてしまうところですが、オーディオ部門から来た人たちの客観的な意見、判断はものすごく力になりました。テレビの人間だけでは、まあ頑張ったんだし、こんなものかなと思ってしまうものですが、オーディオの人たちはバシッと感じたことを指摘してくれる。テレビ屋だけでは出ない発想が、とても力になりました」と板山は言う。

 オーディオ事業部からやって来た2人の精鋭。スピーカーユニット開発担当の田上隆久(ホーム・エンターテイメント&サウンド事業本部音響設計・アコースティックマネージャー)は、「なぜを徹底的に考えました。何が問題になっているのか。ボトルネックは何なのか」と話す。

 そしてもう1人、アンプ担当の中島諒介(TV事業部商品設計2部・エレクトリカルエンジニア)は、「どんな回路を使えば、もっと音が良くなるか」を徹底的に考え抜いた。

まずはアンプの音から着手

 まずアンプだ。中島は部品、構成、ケーブルなどオーディオ機器の設計で培ったノウハウをそっくりそのまま投入した。アンプの内容をすっかり変えたのである。

 「初めはテレビでの音作りに慣れていなかったので、どうしたらいいのか、途方に暮れてしまいました。しかし、オーディオでの経験から、アンプが音の基本であることは分かっていました。音の源はアンプのパワーとクオリティです。コストの制約はありますが、そこを頑張らないと音は良くなりません」(中島)

 音を良くするために、何をしたか。

 「まずコンデンサの容量を増やしました。KD-84X9000では1万1150マイクロ・フラッドだったのを、1万7840マイクロ・フラッドにまで、増量しました。低音再現の力強さに効きましたね」(中島)

 電源(トランス)からの配線も変えた。以前はオーディオも映像も同一ケーブルで行っていたが、オーディオ専用の線を分けた。その結果、「解像感が向上しました」と中島。

 出力側のコイルの電流を3アンペアから5アンペアに増やしたことで、「音の解像度、低音の質感に効きました」(中島)という。

コメント2件コメント/レビュー

ソニー製ブラウン管TVのキララバッソというものを持っています。高輝度のブラウン管と低音が出るスピーカーで絵も音も良いという商品です。音は麻倉先生ご指摘の通り「不満か満足かといえば、「まあ、良いではないか」という程度のもの」ではありましたが、たぶんこれがブラウン管時代最後のTVになると思い購入しました。薄型TVが主力になると、液晶パネルを持っていないソニーの凋落はひどいですが、こういう商品が出てくるとまた違うかもしれません。ブラウン管最後の時代にシャープと提携していたら、とも思うのですが、もう遠い昔の話ですね。映像も音も、本格的薄型TVの到来があるでしょうか。それともパネルと音は別々の商品になるでしょうか。将来を夢見て。(2013/04/25)

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「“ソニーデザイン”の伝統を守ったキラー技術」の著者

麻倉 怜士

麻倉 怜士(あさくら・れいじ)

デジタル・メディア評論家

日本経済新聞社、プレジデント社を経て、91年にデジタルメディア評論家として独立。評論活動に加え、映像・ディスプレイ関係者による日本画質学会の副会長、津田塾大学の講師の“3足のワラジ”をはきこなす。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

ソニー製ブラウン管TVのキララバッソというものを持っています。高輝度のブラウン管と低音が出るスピーカーで絵も音も良いという商品です。音は麻倉先生ご指摘の通り「不満か満足かといえば、「まあ、良いではないか」という程度のもの」ではありましたが、たぶんこれがブラウン管時代最後のTVになると思い購入しました。薄型TVが主力になると、液晶パネルを持っていないソニーの凋落はひどいですが、こういう商品が出てくるとまた違うかもしれません。ブラウン管最後の時代にシャープと提携していたら、とも思うのですが、もう遠い昔の話ですね。映像も音も、本格的薄型TVの到来があるでしょうか。それともパネルと音は別々の商品になるでしょうか。将来を夢見て。(2013/04/25)

この技術はPC周辺、特にラップトップ型、に生かせないものなのでしょうか?テレビ、もう見ないんですよ。(2013/04/25)

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