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花粉症、企業の損失は精神疾患の2倍

「プレゼンティーイズム」を知ってますか

2013年4月26日(金)

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 気象庁によると、今年は2月以降、暖かい日が多かったので、例年より多くヒノキやスギ花粉が飛散した。中国大陸から飛来した大気汚染物質「PM2.5」が、花粉症を悪化させる原因になったとの報告もある。花粉症に悩むビジネスマンやビジネスウーマンにとっては、頭がボーっとしたり、頻繁に鼻をかんだりして、仕事がなかなか手に付かない日々が続いた。

 現代の国民病とも言われる花粉症は、果たして企業の生産性をどの程度低下させているのだろうか。

あぁ辛い、二日酔い、胃痛…

 米国の医学界や産業界では、様々な疾患や症状が業務に与える影響を測る概念として、「プレゼンティーイズム」が注目されている。英語で「出席」を意味する「プレゼント」を元にした造語だ。職場に顔を出してはいるものの、睡眠不足、二日酔い、気分の落ち込み、腰痛、頭痛、胃痛、生理不順などといった体調不良で、仕事に支障が出ている状態を指す。心当たりのある読者もいるだろう。

 会社を休んでいるわけではないので、周囲は生産性の低下になかなか気づかない。そこに光を当てたのがプレゼンティーイズムだ。

 米タフツ大学付属病院などが開発した手法を使って、このほど日本の製薬会社や健康食品メーカーで組織する「健康日本21推進フォーラム」が、プレゼンティーイズムの実態を数値化した。それによると、最も深刻な疾患・症状は「メンタル面の不調」で、8.8%の生産性低下につながっている。失恋や長時間労働、社内の人間関係の不調、責任の増大、パワハラ、セクハラなど、様々なきっかけが考えられる。

 近年、日本でも従業員のメンタルヘルスが業務遂行能力を左右するとの認識が広がり、多くの企業が「心のケア」を経営上の重要な課題と位置づけ始めている。定期的なメンタルチェック、相談窓口の整備、管理職の教育研修といった対策を打ち出す企業は増えている。

 メンタル面の不調に次いで生産性を引き下げる要因となっているのが「心臓の不調」で7.4%、以下「呼吸器の不調」の6.4%と続く。

 「花粉症などのアレルギー性鼻炎」は生産性を4%引き下げる。メンタル面の不調に比べると、その影響は半分以下だ。

 ただ発生率を考慮すれば、花粉症はメンタル面の不調よりも大きな損失を企業に与える。

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「花粉症、企業の損失は精神疾患の2倍」の著者

吉野 次郎

吉野 次郎(よしの・じろう)

日本経済新聞社記者

1996年、日経BPに入社。2007年から日経ビジネス編集部で電機業界や自動車業界、企業の不祥事を担当。2015年4月から日本経済新聞社電子編集部に出向中。産業、経済事件を中心に取材・執筆する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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