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サンショウウオが見たホンダ寄居工場の6年間

2013年4月30日(火)

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 水たまりからすくいあげると、手の上にゼリーのような物体が乗っていた。渦を巻いており、ところどころに黒い斑点がある。希少生物であるトウキョウサンショウウオの卵だ。1つの卵から数十匹が生まれるという。

サンショウウオの卵

 この珍しい卵を見かけたのはホンダが今年7月に稼働する四輪車の完成車工場、寄居工場(埼玉県寄居町)だ。2007年9月に同工場の建設工事に着手したのに合わせ、工場を囲むように、自然と共生するビオトープをつくると決めた。

 細かった水路を広げて産卵に向く水たまりをこしらえ、生物が林と水辺を行き来しやすい環境をつくる。多くを自然の力に任せつつも、日照などを考慮して少しだけ手を入れてやる。こうした営みを続けて6年。トウキョウサンショウウオの卵がすぐに見つかる里山に育っていた。

里山の風景

 だが肝心の完成車工場は、自然と同じ歩調では育たなかった。転機は2008年秋のリーマン・ショックだ。米国などへの輸出と国内販売の低迷により国内生産は急減。2007年の130万台超から、2008年に126万台、2009年には84万台に落ち込んだ。ホンダは2008年末と2009年3月に2度の「稼働延期」を決めざるを得なかった。2007年の着工時は「10年」としていた生産開始の時期は約3年後ろにずれこむことになった。

 外部からは寄居工場の計画そのものが止まってしまったように見えていた2008年末~2009年。関係者は「そのころ、社内は大転換に向けて動いていた」と明かす。

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「サンショウウオが見たホンダ寄居工場の6年間」の著者

佐藤 浩実

佐藤 浩実(さとう・ひろみ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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