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あなたは自社のITの価値を理解していますか?

東京海上日動システムズ・横塚裕志社長と徹底対談(第3回)

2013年5月22日(水)

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 今回のシリーズでは、東京海上日動システムズの横塚裕志社長と、ITを使いこなすとは、どのようなことなのかを考えていきたいと思います。われわれは、ITの遅れによって、日本の様々な産業が遅れを招いてしまうことに危機感を抱いています。そこでまずは、日本ではあまり理解されていないITの活用法や、その背景を探ります。次に、日本のIT活用が、世界の先頭から2~3周遅れている原因を探ります。

 さらに、最近(と入ってもここ数年ですが)、話題に上ることが多い、ビッグデータへの取り組み方について、議論していきます。ビッグデータというと、日本では、ハードディスクやデータベースを売ることばかり(データをためこむことばかり)、考えられている傾向が見受けられます。そうではなく、ビッグデータを使うことで、どのような価値が生まれ、どのようなサービスを実現できるのかが示されるべきです。

 ITを使いこなすにも、現在の日本は、「ITリテラシー」や「サイエンス・リテラシー」と呼ばれる、科学的な教養に乏しい社会です。この原因や解決策について、考えていきます。

狙ったタイミングでシャッターが切れるカメラ

横塚裕志氏
東京海上日動システムズ社長。1973年一橋大学商学部卒業、東京海上火災保険(現東京海上日動火災保険)入社。情報システム部長、執行役員IT企画部長などを経て2006年から現職を兼務。2007年東京海上日動火災保険常務取締役。2009年6月同社を退任し、現職に専念

横塚:先日、知人のプロのカメラマンに、デジタル化が進んできてもやはり高額のカメラを買い続けるのでしょうかと聞くと、「デジタルの時代になって、カメラごとの画質の差が小さくなってきたので、自分のタイミングでシャッターを切りやすいような、手にフィットするモデルや、シャッターボタンを押したフィーリングの合ったカメラを優先して選ぶようになりました」と答えていました。

 プロが使う製品としては価格が安いカメラのようでしたが、そのカメラマンが狙ったタイミングでシャッターが切れるカメラだということでした。よく撮れるではなくて、うまく押せることが最大の価値に変わってきた。プロでさえ、カメラに求める価値が変わってきているのです。

 この話を聞いて、これまで日本メーカーが強かったカメラ分野ですが、こうした価値の変化に気づかなければ、海外メーカーに負ける可能性もある市場になってきたというのを実感しました。

田中:一眼レフの場合、日本メーカーには操作体系など、これまでの蓄積による一日の長があります。また、レンズが自社のカメラにしか使えない点は、資産となっています。

 ただし、カメラ自体は数年前のプロ向けよりも、最新の一般向けの方が高性能化しているなど、差が小さく、かつ進化が早いため、最先端の部品を流用した方が、安く良いカメラを開発できる可能性が高くなっています。しかも、最近は内部に鏡のないミラーレスのカメラが人気です。ミラーレス化によって、さらに誰でも作れるカメラになりつつあるように感じています。

 よく撮れるより、うまくシャッターを押せるカメラがいいというプロの発言の裏には、自動化されたデジタルカメラは撮った後でのソフトウエア処理があることが隠されているのでしょう。以前はカメラマンの実力が大きな差別化要因でしたが(昔、学生時代にアルバイトで新聞・週刊誌のカメラマンをしていたものとして、何度も撮れている写真が撮れていなかった経験がありましたが、今はただ押し続け、後処理でどうにでもなるような世界は驚きとともに時代の流れを感じます)、その場で判断でき、修正が可能な世界は別次元でしょう。この世界もITによるイノベーションです。

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「あなたは自社のITの価値を理解していますか?」の著者

田中 芳夫

田中 芳夫(たなか・よしお)

東京理科大学大学院教授

産ー官ー学での経験をもとに、これからの人たちと価値づくりを一緒に考えていきたい。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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