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「私名義のクレジットカードを勝手に作ったですって!」

目指せ、無借金企業への回帰

2013年5月14日(火)

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 半年以上も中断した連載をなんとか再開でき、今回の原稿で20回目の掲載となった。ラスベガスの弱小企業にいるママCFO(最高財務責任者)の七転八倒話を読んでくださる読者の皆様にお礼を申し上げる。

 20回目になったことは本欄の担当編集者からのメールで知った。そのメールには質問が一つ書いてあった。

 前回記事(『“ママCFO”の帰還、そして暴かれる我が社の実態』)に読者コメントが寄せられています。上田ファンの読者が暖かく見守ってくださっているという感じですね。

 ところで御社のコントローラーをなぜ解雇しないのかというコメントがありました。実は日経ビジネスの副編集長からも同じことを聞かれました。

 解雇するのは簡単としても、以前書いておられた通り、ある程度信用できる代わりの人を米国で見つけるのは大変ということでしょうか。

 読者のコメントはおそるおそるではあるが拝見している。前回記事については「おっしゃる通りです」という感じのコメントが多く、納得してしまった(前回記事の読者コメント)。

 CFOの私が育児のために自宅にこもっている間、部下のコントローラーは会社の資金を流用、無許可で自分自身を昇給、他の社員にも昇給や給与の支払いで優遇、といったようにやりたい放題だった。コントローラーの仕事から外したとはいえ、彼女を引き続き雇用している理由は担当編集者のメールに書かれていた通りである。

 彼女はCEO(最高経営責任者)の主人や営業担当が受注した案件ごとに商品を仕入れ、運送会社を手配し、顧客に商品を届けるところまでを管理している。金のやり取りが完結していない注文のほぼすべてに彼女が関わっているため、即解雇というのはなかなか難しい。

 弊社の売り上げの大半を稼いでいる営業マン兼CEOの主人からみると、彼女がいなくなったら自分の雑用がすぐに増える。さらに自分が関わっていない小さいながらも沢山ある注文を誰がさばくのかと考えると、「誰もいない」という結論になる。CFOの私が営業分野まで手伝うしかなくなるが、それは無理という状況だった。

 もっと良い人を採用すればいいではないかと思われるだろうが、以前本欄に書いた通り(関連記事『「断固、首です。あんな人をなぜ雇ったの?」』)、良い人材を米国で探すのはとても大変で時間がかかる。特にここラスベガスにおいては、時間と費用をかけたとしても不可能に近い。

 結局、業務をよく知っている元コントローラーの彼女を置いておくのが、会社にとっては当面の間はプラスになる。とはいえ、一度崩れた信頼関係を取り戻すのはなかなか難しく、別途記事で紹介しようと思っているのだが、ほかにも彼女の仕事ぶりで気になる点がいろいろある。会社にとってベストの道は何か、引き続き模索中である。

CEOの経営ポリシーは「人重視、ロジック無視」

 読者のコメントにもあったが、弊社のドタバタは結局、「よくある話」なのである。もともと道徳や常識という観念がなくなりかけているこの国では、人を信じることは特に難しい。にもかかわらず、アメリカ人の主人の経営ポリシーは「人重視、ロジック無視」というものである。

コメント4件コメント/レビュー

いつも連載、楽しみにしております。▼手触りが何かを連想させるんだよなー、とずっと考えていたのですが、今気がつきました。西原理恵子さん、だ!現実には壮絶な体験記なのに、ユーモアをもって書かれている点といい、……あと、旦那さまの件といい。w▼御社のご武運を!(2013/05/14)

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「「私名義のクレジットカードを勝手に作ったですって!」」の著者

上田 尊江

上田 尊江(うえだ・たかえ)

Artform LLC CFO

マネジメントコンサルタント、オンライン証券会社の創業、海外企業の日本参入支援など手がけた後、2006年より渡米、TransAction HoldingsおよびartformのCFO。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

いつも連載、楽しみにしております。▼手触りが何かを連想させるんだよなー、とずっと考えていたのですが、今気がつきました。西原理恵子さん、だ!現実には壮絶な体験記なのに、ユーモアをもって書かれている点といい、……あと、旦那さまの件といい。w▼御社のご武運を!(2013/05/14)

上田さんの物語を楽しみに読んでいる人は多いと思う。日本国内で少額投資を呼びかけたら結構な額が集まるんじゃないでしょうか?アメリカ企業だから仕組みが難しいのかな?(2013/05/14)

他人の不幸は蜜の味と言う人もいるのか、このコラムが面白いというコメントがあるようですが、私には苦労話も武勇伝も面白く感じられませんね。反面教師にはなるかもしれませんが。曰く、会社は私たち、と言う心理で経営していることがそもそもずれてませんか?金貸し屋にくれてやるぐらいなら自分と身内で分かち合った方が、と言う公私混同にしても勘違いもいいとこだと思います。個人事業も一歩社会へ踏み出したら公の存在でしょう。自分の財布と会社会計を分けて考えられてないし、社員と家族の区別もついてない。夫婦喧嘩と役員同士の議論もまぜこぜ。そんな会社じゃ誰も(社員も)正しい付き合いをしてくれませんよ。個人の趣味として貫き通すなら、せめて人を雇わず自分たちだけで出来る範囲でやればどうなろうと本人の自由かもしれませんが、会社として継続、成功を望むならもっときちんとしないといけないんじゃないでしょうか。(2013/05/14)

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