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老朽化が進む海上文化都市

神戸市・開発行政の現在

2013年5月27日(月)

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 私は、神戸に生まれ、神戸で育った。 旧自治省に入り、札幌市などの自治体でも勤務した後、市町村合併の推進や道州制の検討、地方自治制度改革などに携わってきた。

 昨年秋、総務省自治行政局長からふるさとの神戸市副市長に就任し、現在、自治体の第一線で地域の課題と格闘している。

「山、海へ行く」

 神戸は、ほんとうに素敵な街だと思う。六甲山から見える夜景が有名だが、海から見える夜景も美しい。船に乗らなくても、ポートアイランドに渡れば、カラフルな神戸の夜景を楽しむことができる。

 ポートアイランドは、神戸市が造成した海上文化都市だ。三宮から無人の交通システム、ポートライナーが数分間隔で運行されている。ポートアイランドのさらに沖合には、2005年(平成17年)に神戸空港が開港した。

 ポートアイランドの埋め立て用の土砂は、神戸市西部、高倉山などの山を削って用意された。土砂の採取場所から長大ベルトコンベヤーを建設して須磨海岸まで運び、そこから船で埋め立て海面まで運搬した。海辺に沿って走る電車の窓からは、ベルトコンベヤーが運搬船に土砂を落としている様子を見ることができた。

 まさに「山、海へ行く」―― 山を削って海を埋め立て、工場用地や住宅用地などを造成してきた神戸の歴史は古い。60年前の1953年(昭和28年)には、早くも東部の海面埋め立てが始まり、神戸製鋼所、神戸市東部市場、下水処理場などが立地した。このための土砂は、六甲山の麓から取られ、跡地には、鶴甲団地、渦森団地が造成された。

 東部の埋め立てで得られた技術や経験を生かし、神戸市は、1966年(昭和41年)年からポートアイランドの埋め立てを開始する。443ヘクタールの面積に、国際展示場、ポートピアホテル、ポートアイランドホールなどのコンベンションゾーン、アパレル・洋菓子・真珠等のファッション関連産業が集積したファッションタウン、そして集合住宅が建設されていった。

 人口はピーク時で1万7000人に達し、港島小学校は日本一のマンモス小学校(児童数1781人)となった。このほか、当時最先端の設備を備えた中央市民病院を移転整備し、大規模遊園地であるポートピアランドも立地した。港湾機能の強化を図るため、近代的なコンテナ専用バースを建設。1980年(昭和55年)の神戸港コンテナ取扱貨物量は世界第4位を誇った。

 ポートアイランドの造成が完了したのを機に、神戸市は、ポートピア81博覧会を開催する。博覧会は大成功し、地方博覧会ブームを巻き起こすとともに、神戸市は押しも押されもしない都市経営のパイオニアとしての地位を獲得した

コメント4件コメント/レビュー

あまりにも自画自賛な文章に気分が悪くなりました。今でも財政が潤っているのでしょうか?「俺はバブルの時にはこれだけ儲けたんだぜ」というのがいかに虚しいことか。そして、そんな人がトップにいる組織(神戸市)はいかに不幸なことか。と感じました。せめて、神戸空港の問題をどうするかくらいは出してもらいたいものです。(2013/05/29)

「神戸市副市長の地方行政日記」のバックナンバー

  • 2013年5月27日

    老朽化が進む海上文化都市

一覧

「老朽化が進む海上文化都市」の著者

久元 喜造

久元 喜造(ひさもと・きぞう)

神戸市副市長

札幌市財政局長のほか、石川県、青森県、京都府で勤務。 「平成の合併」の推進、終結を図る法律改正、指定管理者制度の創設などの法律改正を立案。道州制に関する地方制度調査会答申にも参画。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

あまりにも自画自賛な文章に気分が悪くなりました。今でも財政が潤っているのでしょうか?「俺はバブルの時にはこれだけ儲けたんだぜ」というのがいかに虚しいことか。そして、そんな人がトップにいる組織(神戸市)はいかに不幸なことか。と感じました。せめて、神戸空港の問題をどうするかくらいは出してもらいたいものです。(2013/05/29)

どこ大型開発でも似ていると思うのですが、開発している段階で新しい町のイメージは先進的で活気に溢れているというものでしょう。このイメージに欠落しているのは世代の多様性です。だから30年経つと世代循環が出来ずに廃れてしまう。今の子供達は家庭でお爺さん御婆さんが弱っていって、寝たきりになり、最後に御臨終・葬式・法要というなどを経験しない。だから自分が老人と触れ合うのは自分の両親が寝たきりになるまで、その重大性を認識できずに心の準備も出来ていないので大変な苦労の上に精神的負担となる。町作りというのは、そのような個人の世帯の世代交代まで見据えてビジョンが必要なのに、目先のちゃらちゃらした近未来的青写真に浮かれた開発しかできない。日本の中で長く賑わっている場所を観れば判るが、多くのところは歴史的な価値を地域の人達が世代を超えて守っている所だ。俄かに開発した所で長く栄えているところは何処にあるのだろうか。『長く』というのは30年以上という意味です。(2013/05/27)

神戸よ、君はどこへ向かうのか。履歴を含め現副市長さんの一文なので感慨一入、今も子供は社会の子供、社会の宝と言うが表現が異なるだけで悠久の真理と思う。自然や環境に加えてそれが醸し出してくれる景観や情緒は、勝手に一夜城の如く現れたものではない。人の叡智で成就し営々と引き継がれたものだ。一方で人・カネ・モノの言い方があるが、どれもこれもその要素が作りもし、壊しもしてきた。よかれと思って、子々孫々の為に、社会的なインフラとして等々理屈と膏薬のようにどうでも言える。腹水盆にかえらず。気が付いてみたらあら、しもた、取り返しのつかぬことをやらかしたの事例は数多だ。山から海へは、他所にも事案があり山の豊かさは海にてもたらされ、海の豊かさは山にてありと言い伝えられている。震災から目覚ましい復興をした神戸を奇貨としてとは言い難いが、その後の東日本大震災の復興は道半ばの状態。人のサイクルと自然のそれは大違いであることに心いたし、最早老朽化を俎上にのせる前にもっと自然や環境に謙虚であって欲しい。(2013/05/27)

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