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「ムネオさん、それ、優遇され過ぎですよ」

「ホリエモン・ムネオ対談」に見る最新刑務所事情

2013年5月27日(月)

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 元受刑者同士の対談となった。

 新党大地代表の鈴木宗男氏が主催する政治セミナーに、3月末に仮出所した元ライブドア社長の堀江貴文氏が登場した。テーマは「刑務所生活」。通常は知りえない「塀の中」の裏話を出所直後の堀江氏から聞けるとあって、東京・永田町の議員会館には約300人が集まった。

グラビア誌も愉しめる!?

 鈴木氏は受託収賄などの罪で2010年12月6日から翌2011年12月6日まで、栃木県の喜連川社会復帰促進センター(官民共同運営の新しいタイプの刑務所)に服役していた。セミナーでは、服役中の様子をこう明かした。

 「私の場合、慰問は3か月に1回ほどのペースであった。さすがに(旧知の)松山千春さんを呼ぶことは叶わなかったが、雑誌も差し入れることができた。『週刊プレイボーイ』や『週刊アサヒ芸能』、スポーツ紙まで読めた。食事も大変、美味しかった。私は胃がんの手術で胃を切除しているので短時間で食事ができない。そう訴えたところ、特別に30分の食事時間をとってもらえた」。丸1年の服役中に、大物演歌歌手の長山洋子さんや、香西かおりさんらが慰問に訪れ、ライブを披露したという。

 すると、堀江氏は驚いた様子で、「ムネオさん、それ、優遇されすぎですよ。僕がいた長野刑務所はとても厳しかった。慰問の回数も少ないし、『(有名人だからといって)特別扱いしない』と刑務官から釘を刺された。1年目の冬は外気温がマイナス15度になる中、暖房も入れてもらえなかった」と、鈴木氏との“待遇差”に納得がいかない様子だった。

 堀江氏が収監されていた長野刑務所はA指標(初犯で犯罪傾向が強くない者を収監)の施設で、受刑者数は約800人。2000年代初めには120%を超える過剰収容が問題になり、2005年に増改築した比較的新しい施設だ。

 しかし、堀江氏が明かすように、長野刑務所は寒さが厳しく、「特に過酷な刑務所の1つ」とされている。確かに、堀江氏と鈴木氏との話を聞き比べてみると、刑務所によって待遇の差がありそうだ。

 その一方で、刑務所は劣悪な居住環境が指摘された10年ほど前に比べ、ハード面、ソフト面でかなり様変わりしている印象も受ける。鈴木氏は「近年、施設の建て替えも行われて、過去に比べて刑務所環境は随分改善してきているようだ。しかし、刑務所生活の良し悪しは刑務官の接し方によって大きく変わる。私の場合、ベテランの刑務官はとても礼儀正しく、親切だったが、若い刑務官の中には、布団のたたみ方の順序が違うだけで怒鳴りつけるような、ひどい連中もいた」と憤る。

コメント3件コメント/レビュー

刑務所の居心地がよくなっていくと、繰り返し犯が増える懸念もあるにはあるが、逆に国営作業施設というようなものを設営し、衣食住を保障するかわりに管理された環境で労働を提供してもらうような施設があってもいいのかな、という気になった。賃金は安くていい。出来る範囲で体力と能力の範囲で何でもいいので何か仕事してもらうと。犯罪を行なうと、いくら罪を償っても次の仕事がなかなか見つからない可能性は高い。そうするとまた犯罪に走る。そういうかたをこういう施設で受容れる。定期的に面談して、継続か出所を話し合う。いかがかな~。(2013/05/27)

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「「ムネオさん、それ、優遇され過ぎですよ」」の著者

鵜飼 秀徳

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)

日経おとなのOFF副編集長、浄土宗僧侶

京都市景観市民会議委員(2016年)、佛教文化学会会員。 1974年生まれ。成城大学文芸学部卒業後、報知新聞社へ入社。2005年日経BP社に入社。日経ビジネス記者などを歴任。2016年4月より日経おとなのOFF副編集長。浄土宗僧侶の顔も持つ。正覚寺副住職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

刑務所の居心地がよくなっていくと、繰り返し犯が増える懸念もあるにはあるが、逆に国営作業施設というようなものを設営し、衣食住を保障するかわりに管理された環境で労働を提供してもらうような施設があってもいいのかな、という気になった。賃金は安くていい。出来る範囲で体力と能力の範囲で何でもいいので何か仕事してもらうと。犯罪を行なうと、いくら罪を償っても次の仕事がなかなか見つからない可能性は高い。そうするとまた犯罪に走る。そういうかたをこういう施設で受容れる。定期的に面談して、継続か出所を話し合う。いかがかな~。(2013/05/27)

映画で見た話だと記憶するが、犯罪を重ねた受刑者が、周りの白い眼や偏見に曝されるよりも、刑務所の方が「居心地が良い」と軽犯罪を繰り返して刑務所に入ったり出たりを繰り返した挙句、「戻って来るな!」と言われた事で、刑務所にも居づらくなって自殺してしまう、という物語があった。零下15度でも暖房が入らないのは極端にしても、刑務所を「冬でも暖かく、食事はうまい」場所にしたら、今の世の中、入所希望者が増えてしまうのではないか。それ程、今の世は生き難くなってしまった。全体で3割以上、若年では4割を超える「被正規社員」は不況になればいとも簡単に解雇されてしまうので、安心して住宅ローンを組む事すら出来ない。それでも親からの贈与や遺産が多ければ、ローン無しの家を手にして、そこそこの生活は出来るだろうが、一般庶民の子供達にとっては、持ち家は「夢の又夢」である。この記事のお二人は、落ちぶれた今でも生活に困窮するという状態とは無縁だろう。ホリエモンは入所中に自家用ジェットは処分したろうが、「億ション」は今でも所有しているだろうし、ムネオさんもローン無しの自宅を所有しているだろう。この様な人達にとっては、「良い経験をさせてもらった!」という、ある意味のんびりした話だ。自由で民主的な国に暮らしても、安定収入が無ければ、物価は高いし、暮らし難い。日本一の横浜市で、保育園の待機児童ゼロが実現したらしいが、今の日本には「失業者ゼロ」を是非とも実現して欲しいものだ。十分な仕事が無いなら「ワークシェアリング」で給料が低くても良いから、「働きたいのに働けない」状態は社会全体で根絶を目指すべきだ。その事が犯罪を減らし、「より良い生活」を目指した切磋琢磨を加速させる事にもなるのではないだろうか。結果的に刑務所も設備過剰になる事が期待される。(2013/05/27)

日本と言うムラ社会故の受刑明けの人を受け入れる社会はどうなっているのでしょうか? 聞くところによると再犯率は相変わらず高いそうで、それもこれも「元犯罪者」というレッテルを社会が拒絶する風潮が根強く残ってるからじゃないでしょうか。 犯罪者の多くは地縁すらも切り離され、もともと財を持っていた人はともかく人生の再出発もままならない人が大半のはず。続編があるならそのあたりをお願いします。(2013/05/27)

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