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ここに「日本製スピーカーの復活」を断言する!

フォステクスのスピーカー「GX100 Limited」(後編)

2013年6月3日(月)

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前編はコチラ→「豊潤サウンドの秘密は“純マグネシウム”

振動板の素材にマグネシウムを使う理由

フォスター電機 フォステクスカンパニー技術課SP技術課長補の乙訓克之氏

 スピーカーにおけるマグネシウム振動板のメリットは何か。

 スピーカーの振動板にはいくつかの性質が求められる。まず速くピストン運動をするための「軽さ」。次に振動時に変形しない「硬さ」。さらに重要なのが「音の響きにくさ」である。振動板自体が響くと、残響が重なって音が汚れる。

 フォステクスでスピーカー開発一筋の技術者、乙訓克之(フォステクス カンパニー技術課SP技術課長補)は言う。

 「マグネシウム素材の良さの第1は、内部損失が高いことです。金属素材なのに、一般的に想像されるような尾を引く嫌な音が出ないのです」

 この点は、私も深く納得するところである。かつて、某メーカーのアルミ振動板のスピーカーシステムを使っていたことがあるが、スピードが速く、伸びも良い半面、“アルミ臭さ”がとても耳についた。いかにも金属調で、強い音が入るとシャリーン♪とか、鳴るのである。内部損失が低く、再生音に不要な鳴きが付帯していたからだ。

ツィーター、ウーファー両方の振動板に99.9%の純マグネシウムを用いた「GX100 Limited」

 乙訓は「分かりやすいように、ここに3種類の素材を用意しました。1つはアルミ箔、次にマグネシウム合金の箔、最後が純マグネシウムです」と言ってたたいてみせた。

 「(手にとって)こうやってたたいてみると全然違います。アルミ箔はシャリシャリと音がします。マグネシウム合金と純粋なマグネシウムを比較すると、後者は厚紙のようにほとんど音が響きません。これまで私たちは振動板用として様々な素材を試してきました。かつてはアルミニウムも使っていました。音域特性を考えた場合、従来のソフトコーンや紙などに比べて、アルミは軽さ、硬さ、ほどよい響きにくさなどを備えています。価格的にもこなれていて、その意味では有力な選択肢でした。でもさらに上を追求した場合、別の選択肢も出てくるだろうと。それがマグネシウムだったんです。チタンなど一般的に音響材料として使われるものは軒並み試しましたが、中でもマグネシウムは最も良かった」(乙訓氏)

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「ここに「日本製スピーカーの復活」を断言する!」の著者

麻倉 怜士

麻倉 怜士(あさくら・れいじ)

デジタル・メディア評論家

日本経済新聞社、プレジデント社を経て、91年にデジタルメディア評論家として独立。評論活動に加え、映像・ディスプレイ関係者による日本画質学会の副会長、津田塾大学の講師の“3足のワラジ”をはきこなす。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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